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初四万六千日

今日は一日寅さんとバタバタ、
やっと明後日からの小さなお客さまを迎えるおおよその準備ができました。
昨日も梅雨の合い間の貴重な青空がのぞいたので
朝から肌がけやタオルケットなどの大物を大急ぎで洗濯。
それから実に30数年ぶりに開かれた同期会に駆けつけました。
仲のいい数人で集まるミニ同期会はあちこちであったのですが
学年全員に声がかけられたのは卒業以来これが初めてのこと。
春にくも膜下出血で急逝した同級生を偲んでというのもきっかけでした。
12年間を過ごした学校には、懐かしさと愛着ともに、色々複雑な想いもあったのですが
そんな胸のうちもぽろりと話しながら、ほどけていくものもあります。
忘れきっていた不思議な200円も手元に帰ってきました。
そんな話もいつかここにも書けたらと思っています。

話しまくって4時間、それからみんなと別れて
寅さんと待ち合わせの浅草に向かいました。
昨日は浅草寺の四万六千日と、ほおずき市。
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以前のブログにこんなことを書いたことがありました。

母は毎年この日に浅草の観音さまにお参りをしていました。
仕事の合い間に足をのばしてくるのでしょう、
帰ってきてからその話をしてくれることもありました。
この日に一日参れば、四万六千日分お参りしたことになるとか、
毎年参ればいったい何年分になることやら、はぁ~。
観音さまに手を合わせ、母はいったい何を願っていたのでしょう、
そんなことをただただ、季節の行事のように愛してきたのかもしれないし、
のっぴきならない願掛けをしたいたのかもしれない。
裸電球の灯りに赤いほおづきがゆれる参道を歩きながら雑踏をいけば、
あの日の母もみつかりそうな気がします。
そういえば、冬至にも一陽来復のお札を毎年もらってきていたっけ。
よくよくそんなことが好きなのか、
私もまたそんな風物詩のような行事が大好きなのに、
母がなくなってから30年近く、
いまだかつて一度も、四万六千日も一陽来復もでかけたことがありません。

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そんなほおずき市
今年は10日がちょうど週末に重なったことと、
中国からのお客さまに何かお土産になるものでも見つけられたらと思い、
とうとう初めての四万六千日となりました。
お参りの人で賑わう境内を歩き、人いきれの本堂でお参りの順番を待ちながら
やっぱり、母のことを考えました。
毎年どんな想いをかかえて、ここに、この日来たのだろうと。

でも、明るいオレンジ色のほおずきを見ていると、
なんとはなしに、心がなごんでくるものです。
やっぱり母はこの雰囲気が大好きだったのだと、そんな気がしてきます。
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前日の雨の夜にはスマも初ほおずき市。
大学の友達に誘われたとか。
今年は母がみんなをここへ呼んだのかな。
初めてきた四万六千日とほおずき市。
予報の雨は最後まで降らずにいてくれました。
by sarakosara | 2010-07-11 18:25 | 日々

遠きにありて思ふもの


by sarakosara