京の夕空夏の色

つかの間の舞妓さんから、いつものミコにもどり、
一度宿に荷物を置かせてもらおうということになりました。
宿は五条にあるこじんまりとした居心地のいい旅館。
ミコがみつけておいてくれた宿で、
チェックインの時間には少し早かったのですが
まだエアコンが効いていませんがそれでよかったらと、こころよく部屋に通してくれました。
ぎしぎしといいそうな木の階段をあがると、すだれ越しに小さな中庭がきもちよく見えます。

案内してくれた年配の仲居さんがお茶をいれながら、
祇園さんの頃のこんな暑さは珍しいのですよ、
いつもの祇園山鋒巡行の頃は、雨がじゃじゃ降り、
お天気は嬉しいけれど、ちょと暑すぎますねえとねぎらってくれました。

エアコンでほどよく涼しくなってきた部屋でミコと向き合って
ふ~とひとごこち。
初めての二人旅なんだな、そうあらためて思います。
今回は二人ともそれぞれ何度か来ている京都なので
お寺さんめぐりというよりも、一緒に京都の町を歩こうということで意見が一致していました。

それじゃそろそろと、
昔からずっと行ってみたかった場所で夕食のため
少し傾きかけた、でもまだかんかんと照りつけるお日さまのもとへ踏み出しました。
最初は鴨川のほとりを歩いて行こうかと思ったのですが、
さすがに猛暑の中川原を歩く気はうせ、平行して流れる高瀬川添いを歩きます。
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かつては物流用に開削された運河というだけあって、
流れにそって家々が並び、その風情をみながら歩くだけでも飽きません。
旅はやっぱり歩かなくちゃ。
歩いていると、町の顔がみえてくる、匂いがしてくる。
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電線と屋根と空、
どこも一緒のようで、どこか違う、それぞれの町。
富士の高嶺に降る雪も~ 
京都先斗町に降る雪も~♪
なんて歌って歩いたわけではないけれど、たどりついたのは先斗町の



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鴨川納涼床。
前々から来てみたくて、事前に予約をしたのですが
ちょうど祇園祭のさなか、夕飯時刻はもういっぱいとのことで、
少し早めの時間なら大丈夫ですよと、午後4時半の予約でした。
お日さまは傾いて日影だし、川風はくるし、
遠くは東山から南座まで見わたせる、かえっていい時間帯。
前日はひどい夕立があったそうで、この日も夕立があれば、
キャンセルになりますのでご了承くださいとの約束付の予約だったのでひやひやしましたが、
果たして念願叶っての晩餐でした。
涼しげな鱧のお造りで乾杯!
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一品から頼めて、京ならではの味わいを堪能します。
野菜の煮物や、漬物も美味しい~♪
今日はお母さんの奢りだからね、好きなもの食べなさいと今宵限りはちょっと太っ腹。
留守番の寅さんや、じいじや、スマにすまぬと思いつつも
〆の冷や汁と、鰻飯までふたりでたっぷりと味わいました。
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鴨川には、森見登美彦氏もその著書に書いている鴨川等間隔の法則なるものが存在するらしい。
この法則とは三条大橋と四条大橋の間の川岸は繁華街から近いこともあり、
週末の昼下がりから夜にかけては多くの人がたたずむが
どれだけ人が増えてもカップルやグループの間隔が等間隔であるといわれることだとか。
うーん。なるほど?
ミコと共通の好きな作家の話でも盛り上がります。
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川風に吹かれながら、ほんとうに気持ちいい・・
ほろ酔いで見上げれば空は夏色。
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ミコとはほんとうに色々あったよなあと思いながら
いいい旅だね、来てよかったねと何度も言い、
こんなに心地いい時間が過ごせるようになったこと、色々話し合える今に感謝します。
by sarakosara | 2010-08-21 12:23 |
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