加茂の流れに

出発は25日に決まりました。
送るもの、自分と一緒に持っていくもの、パッキングがうまくいかずに四苦八苦。
パソコンの無線ランも買ってきたものが手持ちのノートに合わないことに今日気づき、
スマが買いに走ったり、まだまだてんやわんやです。

ということで、京都便りは続きます。
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制限時間の午後6時半少し前に食事を終えて外に出ると
通りにはあかりが灯りだしていましたが、
まだ空は暮れる前の明るさを充分に残していました。

宿に帰るには早すぎるし、かといってもう見学できるお寺はないしってことで
またまたそぞろ歩き、
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裏道は楽しい。
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こんなところには京野菜なのだろうか、
そういえば夕食のお漬物盛り合わせに出ていた黄色くて美味しい野菜
なんだろうと思ったら、なんと南瓜の浅漬けだった。
パリパリとした歯ごたえとみずみずしさ、さっぱりとした塩味がきいて
初めての味なのに、すっかりとりこになってしまいました。
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裏裏と道を探して歩くうちに振りだしにもどる。
京の五条の橋の上、遠く上流のほうを眺めながら、やっぱり鴨川を歩いてみようか。
そいうえば、17日の夜は八坂神社から三基の大神輿が氏子に担がれ市中を練り歩くはず。
もし運がよければ遭遇できるかも。
もうすっかり日は暮れ、西の空が燃え残りのように少し明るくなっているくらい、
やっと昼間の照りつける暑さから開放された河原、五条あたりは、まだ人影もまばらです。
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ミコとぽつぽつと話しながら、いつのまにか、「加茂の流れに」を口ずさんでいました。
やっぱり古いなあ(笑)

やさしい雨の祇園町
加茂の流れにうつるあなたの姿
あれは、初めての恋
みつめあう、みつめあう瞳 あなたとふたり


「加茂の流れに」っていう、かぐや姫の歌があってね・・
ミコに言うと、ふ~ん、とそっけない。
かぐや姫といえば、神田川くらいしか知らないのかな。
それでもやっぱり私には懐かしい青春の歌。
ミコにとってのそんな歌はなんだろう、あの時きいてみればよかった。

四条に近づく頃、通りのほうが賑やかなのに気づいて一度通りにあがってみました。
なんと幸運なことに、お神輿に遭遇。
ちょうど南座の少し手前あたりでした。
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それからまた河原にもどる途中、階段を下りながらみると
だいぶ暮れた空にはいつの間にかお月さま。
思いのほか鴨の流れも早く、足をとめてしばらくその風景に見入ってしまいました。
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三条で一休みしてから
もう一度三条大橋の欄干に身をもたせかけて
ミコと二人ならんで河原を見下ろします。
午後9時過ぎ、祇園祭りの続く京都の夜、
河原はまだまだ涼む人がいっぱいいました。

橋のすぐ下でギターをかき鳴らしている人がいます。
一種独特のオーラを発しながら歌うのだけど、お世辞にも心地よいとは聴こえないその歌。
前に立ってきいている人5、6人、
なりゆきで立ち止まってしまい、
立ち去るには少なすぎる人数に、歌が終えるまではと
じっと聞き入るしかないように見えてしまいます。
河原の奥手でももう一人歌っているらしく、
そこからは可愛い女性の声と人だかり。
そんな声を掻き消すがごとく、リフレインする雄叫びとギター。
ミコとどうなるんだろうねとちょっと笑って言いながら、
私たちまでつい曲の終わりまできいてみたくなってしまいました。
歌詞の片鱗すら覚えていないけれど、なんだか不思議な歌、
やっと終わった歌声に、ほっとするようにその場を立ち去る人。
ミコと私も欄干から離れ、鴨川は京都の人に愛されているのだろうなと、
そんなことを思いながら宿に向かいました。



鴨川の表記について
通例として、高野川との合流点より上流は賀茂川または加茂川といわれ、
それより下流は鴨川と表されることが多いが、
実際は1964年(昭和39年)公布、翌年施行の河川法により、起点よりすべて鴨川の表記に統一されている。

by sarakosara | 2010-08-22 23:01 |
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