私と旅を

伯母からもらってきた形見の品々。
好きなものを選んで好きなように持っていってね、
長男のお嫁さんからそう言われて、妹と従姉妹と三人であれこれ。
おしゃれが好きで出歩くのも好きだった伯母でしたが
一人暮らしのタンスの中はきれいに片付けられていて
針金ハンガーには使わないタオルやハンカチが丁寧に巻かれ、
衣服が傷まないように、ずり落ちないようにとの工夫と心遣い。
おばさんらしいなって思いながら
これは○○ちゃんが似合いそう、
あ、これリメイクしてみようか。
これはあの時に伯母さんが着ていたよね、思い出話もまじえながらの時間。
断捨離はどこへやらで、
新品同様の薄での電気毛布までもらってきてしまいました。

その中でも私がとても気に入ったのがキャスターつきの旅行カバン。
旅好きだった伯母らしく、キャスターつきのカバンは5つもありました。
ひとつは大きすぎてみんな却下。これはきっと伯父と出かけていた頃のものでしょう。
ひとつは壊れていて使えず、
従姉妹と妹が選んだのは中くらいの大きさで、
私が選んだのはいちばん小さなサイズのもの。
こぶりで一人の小旅行にはちょうどいいのではないかと思う大きさです。

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それがさっき前記事を書きながら
一昨年の箱根旅行の写真をみていたら、その時に伯母が持って歩いていたのが
このバッグだったみたいなのです。
昨日は妹が選んだバッグがたぶんその時のだよねと話していたので、
写真をみながら、あれっ?っとびっくり。
思い出の4人旅のときに伯母が持っていたバッグが奇しくも私の手元にきてしまいました。

伯父亡きあとも、子供家族や友達と
80代とは思えぬ行動力で歩いていた伯母ですが
晩年は荷物も最低限にして重くないように、こんな小さなカバンを使っていたのでしょう。

同じく旅好きの私。
このコンパクトな旅行カバン、いたく気に入ってしまいました。
伯母の歳までには40年近くあるけれど
大切に使って、元気でおしゃれだった伯母にあやかりたいと思います。
頼もしい旅の相棒になってくれそうな、そんなカバンです。
by sarakosara | 2011-01-24 10:30 | | Comments(14)
Commented by shinn-lily at 2011-01-24 12:02
つなぐ人から、この記事を読んで、
伯母様なんとお幸せだったのでしょうと思いました。
こんな風に思ってくださる人がいて、
おかたみをみなさんで、慈しむように頂いて

さら子さんのお人柄なら、伯母様への接し方も想像がつくというもの
人生をていねいに生きていくってこういうことだなと思いました。

介護の最中は、尋常ではない精神状態になることもありますね。
きっとそのことも、さら子さんの心の中に残っているのでしょうが、
今こうして伯母様を想うお気持が、全てを昇華したのでしょう。

自分を囲んでくれている人々に、さら子さんのように、接していけたらいいなって、
読み終わってから、深呼吸しました。
Commented by hokkori-hime at 2011-01-24 14:08
つなぐ人を読んでいって、そうね、一人と勝手に思っているだけで繋がりはずっと続いていて今ここに自分がいるんですよね。
おば様幸せでしたね。
きっと、義父さまもわかってらしたと思うんですが、義父さまや私の父たちの世代ってあまり口に出してくれないでしょ、いわなくっても判ってるだろうってな感じでね、
その部分を深読みして変にかんぐってしまったりで、心の片隅にトゲが刺さった感触だけが残ったりして。
そのかさぶたをきっと伯母様がめくってくれたんじゃないかなぁ~と。
旅行かばんをひっぱている伯母様の後姿素敵ですね^^

私もさら子さんのようにおおらかに接したいな、と、思うほっこりでつ。
Commented by tokkun-5 at 2011-01-24 15:14
↓ 「白い道」、私も覚えてます。
バックはモノトーンの写真でつないでなかったけ?(記憶違いかも)
でも、こんな歌詞だったとはね。
哀しいけど、あったかい歌詞だね。

旅行鞄、素敵じゃないですか。
今年は現物にお目にかかれるかな?
Commented by sarakosara at 2011-01-24 17:57
リリーさん
伯母は女の子がいればねぇっていうのが口癖で
自分の弟達の女の子をわが娘のように可愛がりました。
そして妹や従姉妹もそれこそ母のように慕っていました。
そんな二人と一緒になぜに私が?というのが最初の正直な気持ちだったんです。
でももともと昔話をきくのが大好きな私に
伯母も色々なことを話すのが楽しかったのでしょうね。
最後は私の勤める病院に入ったというのもあって顔をだすと喜んでくれました。
ああ、ほめてくださり嬉しいけど
とてもとても丁寧とはいえない生き方ですよ、ほんと。
いつもいきあたりばったりで、あげくに何とかなるさと^^;
でも伯母のこともそうであったように、まわりの人に恵まれていたのでしょうね。
丁寧といえば伯母の生き方こそ丁寧だったなあと思います。
ひとりひとりへの心配りや我慢強さには脱帽だけど楽しみも持っている。
本も大好きでね、一冊一冊感想を紙に書いてはさんであるんですよ、
願わくば病気をした時にもう少し甘えてくれたらねというのがみんなの同じ気持ちでした
Commented by sarakosara at 2011-01-24 18:07
ほっこりちゃん
そうよね、人はひとりじゃ生きられない。
今ここにあることはそんなつながりがあったからこそだもの。
うんうん、まったく義父は口に出さない典型みたいな人でした。
お酒がはいると朗らかになるのだけど
心配症で几帳面で、特に私には義母のことで遠慮があったのでしょうね
私にしたら水くさいというか、なんだかさびしい思いがあったけれど
それが義父なりの愛情表現だったのかもしれないよね。
それにほんとうにやっぱり頼りなかったのよ、逃げてもいたと思うし
そんな自分がわかっているからこそ、自分で自分に棘を刺しちゃったのかもしれないな。
伯母と話しているとほんとうに義父が重なるの、不思議な感覚でした。
だからこそ私にとって伯母に正直な気持ちをきいてもらうことにとっても意味があったのだと。
旅行の時、さっそうとしてるでしょ、私達をおいてさっさかさ^^
見習いたいことが山ほどある伯母、若い頃は苦労もしたようだけど
いつも次の楽しみをみつけているような人でした。
Commented by sarakosara at 2011-01-24 18:18
トックン
やっぱりトックンも知ってましたか。
そんな気がしてたんだ♪
私もあの映像はうろ覚えなのだけど、モノトーンだったのか
それとも雪景色じたいモノトーンに近いからそう感じたのかわからない。
しんしんと降る雪と並木のような風景が浮かびます。
この曲を知ってから30数年、
なき母を思う歌というのをついこのあいだ知って、
あらためてそう思って詩を読むと、やっぱりじんとします。

カバンいいでしょう、
ピンクのラインが入っていて、そういえば伯母との旅行の時に、
おばさん可愛いバッグ持ってるなって思ったのを思い出しました。
現物ね、できたらお見せしたいともくろんでおります^^v
Commented by にゃろめ at 2011-01-24 21:31 x
ちょうど良いサイズの旅行鞄ですね〜。
伯母様の思い出がたくさんつまった鞄で旅行すると、伯母様も一緒に旅行しているよな温かい気持ちになりますよね!!

大切に使われると、伯母様もきっと喜ばれると思います。
Commented by mimizu-1001 at 2011-01-24 22:03
昔はバッグを肩に担いで、あるいは小脇に抱えて駆け回ったであろうさら子さんも、ついにキャスターつきバッグにおせわになりまつか。

って、何で素直にええ話やなぁって言わんのやろ。
てれくさいねん。
Commented by sarakosara at 2011-01-25 08:07
にゃろめさん
そうそう、ひとりで1~2泊ならこれで充分でしょ。
伯母が使って旅行をしていたと思うと、
それだけでほんわかとあたたかい気持ちになれそうな、
ちょうどお遍路さんの同行二人みたいで、なんとなく心強いようなね。
にゃろめさんもお母さまとの二人旅がもうじき、楽しみね♪
カバン以外にもほんとに色んなものをいただいてきました、
さすがに80代だったのでどうしても着られない洋服とかはあきらめたけれど
ちょっと手を入れれば素敵になりそうな可愛いスーツもあって、リメイク決行予定です^^v
Commented by sarakosara at 2011-01-25 08:16
みみずさん
いやいや、こんなにコンパクトなキャスターつきなら若い頃でもお世話になったかも、
と強がってみたけれど、たしかにコロコロが楽なお年頃になりますた(笑)
帰りにお土産が増えればバッグの上にも乗せられるしね、
このぐらいの大きさなら階段昇降時もさっと持てる、
ほんとにこれを持って旅行に行くのが今から楽しみなのです^^
実は私もこういう記事はてれくさいねん、
でも巫女さんにもそんな経緯を伝えておきたいなって思って、ありがと。
Commented by fruitbox-55 at 2011-01-25 22:56
↓の記事の後姿のご婦人は伯母様でしょうか?
だとしたら、こういう写真があってよかったですね
さらこさんのところに来るべくして来たころころ。
ご縁がつながって、きっと楽しい旅ができますよ。

このごろはころころ大好き、エレベーター大好き
エスカレーター探せ!の お年頃です。
Commented by bh2005k at 2011-01-26 12:42
sarakoさん、こんにちは~♪

やはりsarakoさんは、素敵な人なんだなぁ~* と、この2連のupを 読ませていただいて うなずいてしまいました。
人は ご縁があってつながっていくんですもの、、、そんなご縁を 大事に大事になさったsarakoさん 心に明かりがともりましたよ。
sarakoさんの許にやってきた旅行かばん ・・・ 伯母さまは さぞかし嬉しい! と、喜んでいることでしょう~☆ これからは sarakoさんと共に 旅行をなさるのね。。。
Commented by sarakosara at 2011-01-26 16:00
みみなりさん
そう伯母さんなんです、一昨年の暮れに箱根に行った時のもの。
予約していたロマンスカーが運休しちゃって急遽仏電車に乗って
これは小田原から湯本行きに乗り換える時だったかな。
先頭きって歩く姿がさっそうとしていて思わず撮った一枚なんです。
この記事を書くのをきかっけにまた開いた写真であのカバンだ!って発見、
伯母が知らせてくれたのかもしれませんね。
5つもあったコロコロから、思いがけない嬉しいめぐりあわせでした。
みみなりさんも旅好きだもの、今年もころころであっちこっちお出かけしましょう~♪
さあ私もこれ持ってどこ行こうかなあ。
でも、美味しいもの食べすぎて自分までころころにならないように気をつけなくちゃ^^;
Commented by sarakosara at 2011-01-26 16:07
チェイルさん
こんにちは~^^
前にも少し書いたのですが、私、自分の親戚は
父の妹の叔母くらいしか近くにいないんですよ。
で、寅さんと結婚して思いがけず近くにたくさん親戚ができちゃて、
去年は母方の従姉妹会があったばかりだし、
今回の伯母のことを通しても
寅さんの父方の従兄弟達ともぐっと距離がせばまっていっぱい話もできました。
こんなふうに新しい人間関係ができていくこと
時には面倒だなぁと思うこともある親戚だけれど、
やっぱり縁あってつながっていく、絆ができていくってうれしいですよね。
伯母もきっと喜んでくれているのじゃないかと思います。
さぁて、このカバンを口実にそろそろ旅の計画を立てなくちゃ、たのしみだな^^♪
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