立冬の北陸 五箇山

せっかく富山まで行くのだから
もう一泊して少し足をのばしてみようと旅の予定をたてていました。
翌朝は朝食のレストランから、
なんと昨日見ることのできなかった立山連峰が
朝の光の中に姿をみせてくれて感激。
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そして向かったのが五箇山。
隣接している白川郷とともに「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として
1995年に世界遺産に指定されました。
今は富山からも高速を乗り継いで、
東海北陸自動車道で五箇山まで直接行くことができるので
レンタカーを借りて向かうことに。

しかし高い山々に囲まれていた場所
袴腰トンネルと城端トンネルが続いて現れ
一車線通行で合計9㎞のトンネル
寅さんも難儀していました。

トンネルを抜けるとじきに五箇山インター。
インターをおりて少し走ると五箇山の菅沼合掌造り集落です。
ここからは徒歩で集落までおります。
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高いところからみると、まるで箱庭のようだけれど
ここは今も人々が生活をする家々なのです。
冬は豪雪地帯となるため
傾斜の急な大きな屋根を持つ合掌造りの家屋が生まれたとのこと。
今頃はすっぽりと雪景色の中でしょう。
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この日は秋の穏やかな日差しの一日でしたが
家の中にあがると、一階の板の間はしんと冷えて
今のような暖房のない時代はさぞやと思います。
そして囲炉裏の熱がのぼる暖かい二階三階は養蚕のための部屋。
またその蚕の糞を使って
塩硝という戦国時代の火縄銃に使う黒色火薬の原料を作っていたのです。
この塩硝の作り方がまた絶妙。
最初は偶然の産物だったのではといわれるものですが
蚕の糞、自然の草木などを使って作る。
ことにこの地域は山深く、幕府の目の届かないところにあったため
300年以上も塩硝作りが続き、
稲作には向かない地域での生活の糧になったそうです。

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五箇山の人々が過ごしてきた生活をみながら
なんて無駄のない、みごとな暮らしぶりだったのだろうと。
人が住む場所、お蚕さんが住む場所
床下には塩硝作りのための土を作る穴を掘り。
昔の人は五箇山に限らず
自分が地域柄得られるわずかなものを
最大限に生かして特徴あるものを作り出し捨てるものが少なく
あるいは捨てても自然に還っていくものが多かったのだろうと
つくづく思うのでした。

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今ある、便利すぎて不便な生活
さりとて、もう持ってしまった便利な物をそう簡単に捨てられるわけもなく
つかの間のタイムスリップのような時間に
思うことも多くありました。
by sarakosara | 2015-01-13 16:30 | | Comments(10)
Commented by gabrielleraphael at 2015-01-13 20:15
五箇山!
一昨年日本語を教えていたフランス人の人が行かれて写真を見せてくれました。
活きた文化遺産ですね。
ポスト懐かしい〜。なんかホッとする情景です。
Commented by sarakosara at 2015-01-14 19:02
ガブさん
そうだったんだ、海外の方も訪ねてくれるのね^^
近くの白川郷のほうが有名だけれど、こちらはそのぶん商業化されていなくて、ほんとうに山里ののどかな風景がそのまま残っています。
書き忘れたけれど、小学校の頃、こきりこ節って音楽で習わなかった?その古代民謡もこの地の無形文化財なのよ♪
ポスト懐かしいでしょう、たまーにあると、ここに手紙入れて大丈夫かしら?なんて思うけれど、まるで心でもありそうな愛着のわく姿よね^^
Commented by mikokoro-n at 2015-01-14 19:13
ポストのたたずまいに感動。
今年もどうぞよろしくお願いします。
今日からぼちぼち更新しようかなぁ~
って感じで、ゆっくり一年になりそうです。
Commented by oriori-marron at 2015-01-15 05:40
すごい場所ですね!
五箇山って、日本人なのに知らなかった**
白川郷とは違い、淡々と堅固に守られてきた忍びの郷のような
雰囲気が見てとれます。
火薬を蚕の糞から作っっていたということにも驚きました。
先人の地域に根付いた工夫と知恵がいま新しくさえ思えました。
素晴らしい場所に案内してくださり有難う^^
Commented by shinn-lily at 2015-01-15 15:48
一度訪ねてみたいと思いながら、そのたびに韓国に決定してしまうのです^^
カレンダーでしかみたことのないこの景色、空気の中にたたずんでみたいと
今sarakoさんの画像を見ながら、想いにふけりました。
Commented by fruitbox-55 at 2015-01-15 23:07
五箇山の写真、素敵です!!
この景観を維持していくの、さぞかし大変だと思いますが
いつまでも、残しておきたい場所ですね。

↓高橋真梨子さんって
しっとりと美しく歳を重ねて「いい女だなぁ」って
憧れます。あやかりたや…
Commented by sarakosara at 2015-01-16 12:09
みこころさん
なんとなく郵便屋さんの帽子をかぶっているような風貌、どっしりとしているのに親しみがあって。私たち世代だからそう感じるのでしょうか^^

私も今年も引き続き気まぐれ更新になりそうです、みんなブログ歴長い方も多いし、それぞれのスタイルができてきますよね。
自分の速度で無理の無いようにがいちばんかも。
こちらこそ、どうぞ今年もよろしくお願いします^^
Commented by sarakosara at 2015-01-16 12:25
おりおりまろんさん
お隣の白川郷のほうが有名ですものね。
私もあまりよく知らなくて、今回富山に行くので色々調べていたら、ここ行きたい!となりまして^^
とても規模は小さいんですよ、高い山に囲まれ、そこを越えるのも大変な時代があったのでしょうね、だからこそ守られてきたものも多いのかも。
わずかな田畑で自給自足。
その稲藁で蓑笠や藁沓を編み寒い時期の防寒にする。
そして地の利を生かした塩硝づくり。生活の知恵は見事でしょう。
手作りの技の達人まろんさんならもっと興味深く見ることができるかもです^^

Commented by sarakosara at 2015-01-16 12:35
リリーさん
うふふ、そうでしたか。
私も今年こそは韓国と思いながらくじけてしまって、一度行くとはずみがつくのでしょうけどね^^
ここらへんアクセスもちょっと大変だから、ひょいと思い立ってといかない場所かもしれません。今年開通の北陸新幹線が開業したら今よりは近くなるかも。
この日は穏やかな秋の一日で、稲刈りの終わった田んぼのぐるりを散歩したり、人影もまばらで五箇山の雰囲気を満喫しました。今は観光が生業でしょうからもっと人が訪ねてくれるほうが良いのでしょうけれどね、そっと守っていかれたらとも思ったりします。
Commented by sarakosara at 2015-01-16 12:55
みみなりさん
ほんとうにタイムスリップしてしまったような場所ですよね。そこで生活している人もいるわけで、雪の多いところ、ほんとうなら新築して今時の家にしたいなぁという本音もあるかもしれないけれど。
そこは世界遺産、そしてご先祖様からの遺産でもある。誇りをもって守ってくださっているのでしょうね^^

真梨子さん毎回艶やかな歌をきかせてくれます♪
少し先を歩く素敵な女性をみると、歳を重ねてもこんなふうにいられるんだなって、あと数年で迎える60代にもちょっと自信がつくような。
まぁ自分の現実はさしおき、ほんとあやかりたやぁ^^
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