立冬の北陸 越前竹人形
2015年 03月 07日
越前竹人形の里。
越前竹人形といえば、いちばん先に思い出すのが
水上勉の小説。
なぜか日本海側の風景に心惹かれる私には
水上作品は同じく心惹かれるものが多く
若い頃には有名な作品をよく読みました。
この小説は竹人形が先にあって、それによって発想創作されたものではなく
小説が有名になって、人形も名産となったという話をききます。
ずっと昔から越前の名産だと思っていたので
それは意外な話でした。
細かい髪の毛いっぽんいっぽんを竹を割き
また、竹の丸みやカーブを生かして作られる人形。
妖艶にも可憐にもなるその人形の姿。
(写真はお借りしました)
欲しいなと思う人形もあったのだけれど
やはり手がかかるせいか、けっこう値が張って
買うのはあきらめました。
ちょっと心残りでバスにもどると
ガイドさんから、今日はこの竹人形にちなんで
みなさんにプレゼントですと
竹の夫婦箸。
ちょうど使っていた箸の先が少し折れてしまった私。
帰ってから、さっそく毎日の食卓に。
細身だけれど、手にもなじんで
旅の思い出とともに愛用しています。