見送り絵

カレンダーは9月。
夏もそろそろおしまい。
雨で始まり、いきなりの猛暑、
そしてまた雨で終わりそうな
関東地方は、そんな夏でした。

昨年の秋に友達夫婦と訪ねた青森で
弘前ねぷた会館に立ち寄り、
大きな山車を見てきました。
ねぷたの語源は
津軽弁で「眠い」ことを「ねむてぇ」または「ねぷてぇ」と言い、
これがなまって「ねぷた」になったのではないかというもの。

昔、農民が夏の忙しい時期に襲ってくる眠気を追い払うため、
睡魔を船や燈籠にのせ、川に流した「ねむり流し」という行事から発展し、
祭りになったという説があるというのです。

青森が「ラッセラー」
五所川原は「ヤッテマレ」
そして、弘前ねぷたのかけ声は「ヤーヤドー」

ビシビシとよくしなる長いバチで太鼓をたたかせてもらいました。
胸に響くような大きな音が響き渡り
心地よい躍動感が感じられます。

f0231393_1557288.jpg

山車の前面は勇猛果敢な武者などの絵柄の
「鏡絵」といわれるもので、動を表現。
それに対して、
裏側には美人画等で
「静」を表現する「見送り絵」というものが描かれています。

f0231393_1623651.jpg


表が夏の盛りの勢いを感じるなら
見送る裏は、
やがてくる秋の気配を感じさせるものでもあると
そんな話もききました。

夏の背中を見送る季節に思い出した、弘前ねぷた。
by sarakosara | 2015-09-06 16:54 |
<< 記憶の回路 閉眼法要 >>