2017年 03月 30日 ( 1 )

花見小路から

祇園で夕食を食べたのは、花見小路にある「十二段屋」というお店。
ここは、しゃぶしゃぶ発祥の店だという。
ところが、それを知ったのは後のこと。
スマの研究室の助手さんが、ご両親が来るのならそこが良いんじゃない?と
勧めてくださったという。

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あたたかで、落ち着いた雰囲気で居心地も良い。
さて、それではまずはビールとつまみをとお品書きを見ると
おつまみ系が少ない。
ん?と思いながら、小鉢を二つほどと、ビール
そして、生湯葉豆乳鍋を一人前頼むと
「あのぉ、おひとり様1000円以上の注文をいただきたいのですが」と言われる。

はぁ?どういうこと?と思いつつ
気を取り直して、
「後からまだ注文するけれど、それじゃだめかしら?」というと
はぁ。それなら。
と、注文を受けてくれた。

我々もなんの下調べもせずに向かったのがそもそもの間違いだったのだが
どうやら、こちらは我々が思っていたような場所じゃないらしいと
ここにきて気がつく。

この夜は寅さんも一緒、
寅さんには、久しぶりの京都観光なので
夜はゆっくり「おばんざい」やお造りなどつまみながら呑んでほしかった。
けれど、こちらのお店は
有名なしゃぶしゃぶや大海老天丼などの御膳
あるいはすき焼きなどを豪勢にいただくところらしい。

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こちらのコンセプトとはちと違う。

寅さんと二人で顔を見合わせていると
スマも察して、済まなそうな顔
「ごめんね、こういう店だと思っていなかったんだ」と何度も謝る。
いやいや、研究室の助手さんも、こんな呑兵衛な家族と知らず
有名なしゃぶしゃぶなど良い雰囲気で食べるのに絶好と思ったのだろうし
私たちも何も調べもせずきてしまったのだもの。

畳敷きの落ち着いた座敷、
ピカピカに磨かれた銅のやかんが各テーブルに置かれ
雰囲気も味も申し分ない。
ただ我が家のこの日のコンセプトに合わなかっただけ、それだけのことなのだ。

結局どれも、そこそこ良いお値段なので
これ以上腰を据えてもと
寅さんとスマは大海老天丼を食べ、店を出る。

スマは謝るし、寅さんは気にするなとなだめるし
私は寅さんにゆっくり呑ませてあげられなかったことがひっかっかり
みんなどうにも中途半端な気分になってしまった。

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それから先斗町まで歩き
小さな店に入ったけれど
寅さんとスマはそこそこお腹が満たされていて
色々注文することもできなかった。
それでも心のこもったおもてなしの接客で
美味しいお造りなど頼んでちびちび呑むうちに
三人とも和んできた。

と、スマが
本当は今夜連れて行きたいところがあったんだけど
こんな展開になちゃったから
もうこれ以上移動したくないよね、という。
なんだろうと思いながら話を聞くと
「お母さん、今も如月さんのブログ書いてるの?」と
唐突に訊いてきた。
なになに?と思いながら
「ううん、今はそっちは更新していないよ」と答えると
「そっかぁ、実はね、それとは直接関係ないのだけど」

さて、どこへ連れて行きたいというのだろう。




by sarakosara | 2017-03-30 22:46 |