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おいでませ萩へ

昨年の旅行など、自分の記録としても書いておきたかった
いくつかの記事、時系列にそって。
まずは、10月半ばの土日一泊で向かったのは山口県。

恒例になりつつある友達夫婦との旅行も三回め
お互いまだ仕事があるので、土日の一泊も恒例。

とはいえ、けっこうな遠出もしている。
一昨年の今頃は青森は津軽と五能線の旅だった。
そして今回は山口県の萩へ。

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一日目は宇部空港からレンタカーで秋吉台と秋芳洞を堪能して
そして翌日は車を自転車に乗り換え、
レンタサイクルで萩の町を見て回った。

いたるところで見かけるのが、夏みかん。
明治期に職を失った武士への救済措置として
夏みかんの栽培が奨励されており、
当時植えられた夏蜜柑の木が今も萩市内に多く残るのだという。

友達のここさんから聞いていた
夏みかん色のガードレールも確かに確認した。
写真が撮れなかったのが悔やまれるけれど
ここさんの記事を思い出しながら
わ、これが夏蜜柑色のガードレールなんだ!
そんなふうに興奮したのもブログのおかげ
寅さんにも、一緒の友達にも話した。
この頃はまだ青いものがほとんどだったけれど
今頃はまさに、ガードレール色に色づいていることだろう。
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萩市は明治日本の産業革命遺産として登録されたこともあって
歴史ある家並みなど、ほんとうに美しく保存されている。
白壁が続く武家屋敷、商家、港や寺町。
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こんなに広範囲に時を超えたような町並みがあることに驚いた。
好天に恵まれたうえ、気候の良い時
自転車で風をうけて快走。

折しも「ねんりんピック」という
60歳以上の高齢者の方を主に対象とした
スポーツや文化種目の交流大会が開かれていて
萩市ではマラソン大会を開催。
ちょうど商家が並ぶあたりで選手の通過と遭遇。
自転車を道路の脇によせて、応援にまわった。

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中には80代だと思われる方もいらして
歩くような速さになったりしながらも
一心に走る姿は
命がきらきらと輝いているようにまぶしい。
まだ自分も頑張らなくちゃと、素直にそう思わせてくれる。

お年寄りといえば
萩市内で一般公開されている
商家や武家屋敷などの歴史的建造物で
チケットの受け渡しや内部の説明をしてくれるのが
これまた、お年寄りたちなのです。

実に丁寧に、わかりやすく解説をしてくださる。
時々巻き戻しのように、リピートしてしまうこともあるけれど
それも微笑ましくて、
友達と、ありゃ、もどっちゃった、と。
でもおかげで、萩城下の昔の様子などすっかり頭にはいった。

笠山椿群生林に残る艶っぽいお話など
身振り手振りで情感こめて話す様子
どの方も萩の町に誇りと愛情をもっていらっしゃるのがよくわかる。

萩城址を見終えて
最後に自転車をとめたのが、口羽家住宅。
ここでも年輩の女性が迎えてくださった。

参観者は私たち4人のみ。
ここでは、花燃ゆのロケもあったとか。
きれいに掃き清められた橋本川沿いの敷地に出ると
椎の実があちこちに落ちていた。

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「ほら、この椎の実ね
殻をむくと生で食べられるのよ」
そういう案内のご老人の話をききながら
パパーズが童心にかえって拾っていた。

水面がキラキラと午後の陽に輝いている。
まだまだ萩の話は続く、のどかな昼下がり。

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萩の町はお年寄りの力と知恵が
現役で町を支え活かしているところだと感じた。

一泊二日とは思えないほど満喫した萩。
秋空のもと
風を受けながら走った自転車、
こんどは、もう一度ゆっくり歩いてみたい町。
by sarakosara | 2016-01-10 14:37 |

群馬で夏休み 果樹園にて

群馬で夏休み。
二日目は朝から予報通りあいにくの雨模様。
天気予報はチェック済みだったので
そんな時でも大丈夫の場所をみつけてありました
「ドールランドみなかみ」
ドールと言えば、バナナを思い出す人も多いのでは?
あのバナナのドールが運営する果樹園で
りんごやぶどう、さくらんぼなど様々なフルーツが
年間を通じて収穫を楽しめるところ。

この季節はちょうど、デラウェアの収穫の季節で
屋根付きの果樹園があったのです。

ぶどう狩りなんて
それこそ何十年ぶりかも。
ひとり10房ということで
ちょっとでも実つきのいい、甘そうな葡萄をと
広い果樹園をてんでに散らばって収穫
そして、子どもみたいに自分の葡萄がいちばんと自慢しあい(笑)
その場で食べられる味見分をほおばって
果樹園自家製のジェラードも味わって、果物ざんまい。

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ふっと思い立ってでかけた今年の夏の家族旅行。
とんとんと、話が決まって
十数年ぶりの4人そろっての旅でしたが
思いのほか楽しい一泊。
子ども達が小さな頃は家族ぶんの着替え持ち物を準備をして
宿の手配から予定まで考え体調も気配りしていたけれど
今はそれぞれが自分の準備は自分でできるのはもちろん
旅の段取りや予約もまかせ、車の運転手も増え
あたりまえだけれど
十数年家族旅行をしなかった時の流れを感じました。

姉弟も学生時代はそれぞれ自我が強くてがぶつかり
我が儘を言って気まずい頃もあったのに
今はよき話し相手になっているようです。

また行きたいね。
みんな同じことを言っていた群馬の夏休み。
そんな言葉も嬉しい収穫でした。
by sarakosara | 2015-11-01 07:53 |

群馬で夏休み 野菜のめぐみ

風呂上がりは、なんといってもよくひえたビール。
そして美味しい料理。
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このお宿の気に入ったところ、もうひとつは
地元の美味しい野菜をふんだんに料理に使っているところ。
写真には撮らなかったけれど
朝食もありきたりじゃない工夫のされた
野菜料理が出されてとても美味しかった。

逆に言えば、野菜嫌いの方には
ちと不満が残るかもしれないというくらい、
煮物、揚げ物、サラダなど、ふんだんに季節の野菜が供される。
我が家は野菜大好き一家なので
その新鮮な野菜の一工夫料理に大満足でした。
もちろん上州和牛も川魚料理もたっぷり
食卓の中央に置かれた鍋のうどんもほんとうに美味しい。

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宿の方が食事どころの窓を開けていった。
真夏だったので、えっ?っと一瞬思ったけれど
気持ちのいい夕方の風がはいってきて
蝉の声もきこえてくる。

エアコンから解放されて、夕風を感じて食べる夕食。
暮れ残る空に
庭の木や、遠くの山がしだいに影絵のように浮かんでくる。

それぞれが好きなお酒を片手に話がはずむのも
子ども達が大人になった恩恵。
上げ膳据え膳で、
あとはごろっと寝るだけというのも、旅ならではの嬉しさ。

この宿はほんとうに居心地のよいところ
リピーター確定になりました。
by sarakosara | 2015-11-01 07:14 |

群馬で夏休み 蔵の湯

ここの名物のひとつが、蔵の湯。
また、宿のホームページより。

明治に建築され十五代続いた豪農の蔵。その古材を利用して作られた「蔵の湯 林」。ひば造りの内風呂、大理石造りの露天風呂。明治時代の趣きを閉じ込めた重厚な佇まいの中、源泉掛け流しの温泉と寛ぎのひと時をお楽しみください。

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独立した蔵の引き戸をガラガラとあけると
高い天井に、広々とした空間。
そこを中にして、左右に男女の風呂がある。

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こじんまりした浴場だけれど、
こだわりの石鹸に100%天然のエッセンシャルオイルを加えて作ったという
丸一オリジナルの液体石鹸が楽しい。
ゼラニウム、レモングラス、ユーカリ、イランイラン。
ほかにも何種類か。
香りがとても良くて、髪も身体もこれひとつというので
試しに使ってみたけれど、とてもいい感じ。
これは女性には楽しい。
ミコと、あれこれ使いながら感想を話したり。
露天風呂もついて
夏の夕暮れの風も心地よい。

風呂を出てからも
真ん中の共有空間で湯上がりの一休み。

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中央のテーブルには本や雑誌が何冊も並べてある。
画集をめくるもよし、
おしゃれな雑誌をパラパラひやかしてもよし。
じっくり読みたい詩集はソファーに腰掛けて味わうもよし。
蔵の高い天井が広々した心地よい空間を作っている。
全体像は、お宿の写真から。 

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by sarakosara | 2015-11-01 06:44 |

群馬で夏休み 旅籠屋丸一

蝉時雨の中、木戸をくぐると
落ち着いたたたずまいの低層の本館、離れなど幾棟かが
緑あふれる庭などをはさんで建っています。
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我が家が通されたのは離れ。
玄関の引き戸をあけると
お香の良い香りが迎えてくれます。

夏はスリッパもなし。
この日は素足にサンダルだったので
裸足で玄関をあがると、
ぴかぴかに磨き上げられた木の床が
ひんやりと心地よい。

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通された部屋は二間続きで鍵型の廊下付き。
広々と心地よくて
田舎のおばあちゃんちがあったら、こんなかなという居心地。

こちらのひとつの特徴はセルフサービス。

丸一のムページには次のような言葉が書かれています。

丸一がご提供するのはリーズナブルな価格、質の高い時間と空間。必要以上にお客様に入り込むサービスは行いません。
その分、お客様にはのびのびと開放的な時間をお過ごしいただけます。



部屋に案内してくれた仲居さん?も
同じような話をしてくれました。
お茶菓子もないし、布団の上げ下ろしも自分。
でもほんとうに気持ちの良い部屋が用意されている。
我が家はのーんびり、のびのびしたかったので
むしろ願ってもないこと。
お茶をいれたら、さっそく広い座敷でごろごろ。

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この宿は旅籠屋という名の通り
江戸時代から続いていた宿。
かつての主が描かせたり収集した書画などが
館内随所に飾られています。
部屋のふすまにも、さりげなく、こんな絵が。

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好きな浴衣をお選びくださいね、
そう言われていたことを思い出し
ミコと玄関脇にあった箪笥を見に行きました。
これは夢二が描いた柄を浴衣にしたものだとのこと。
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浴衣と帯。
ミコと、あれこれ悩んで選んだもの。
右がミコ、左が私です。

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さっそくミコに着付けようとしたけれど
帯が思いのほかしっかりした生地で
結ぶのに難儀し
とりあえず三尺で、名物、蔵の湯へ。
by sarakosara | 2015-10-12 10:57 |

群馬で夏休み その2

金木犀が香っています。
仕事帰り、空気が澄んでからっとした少し冷たい風、
早くなった夕暮れの空に筋雲がいっぱい。
秋がきました。

ひと月あまり前の夏旅の記事の続き
日中の陽射しに、ほんのちょっとだけ夏の残り香があるうちに。

今年は十数年ぶりの家族そろっての夏旅でした。
急に思い立ったので、
車で行ける近場、あちこち歩かず宿でゆっくりしようね。
そんなコンセプトで出発。

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一日目はまず月夜野びーどろパークへ。
ここは、もう28年前
ミコがお腹にいる時に、仕事の取引先の研修旅行に同行の出張で
行ったことがありました。
当時の印象と大きく違わない様子
あの頃が30年近く前のことだと思われず
懐かしく思い出しました。

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お昼を食べて、ひとめぐりし
ガラス工場見学。
赤々と燃える炉
暑いさなかでも、大きな扇風機のみで熱気が大変だろうなと思います。
しばらく飽きることなく、その工程を見学しました。

一休みしてから、
早々に宿へ。

広い敷地に落ち着いた昔ながらの宿。
一歩足を踏み入れた時から
ここ、いいねぇと、みんな思いました。
by sarakosara | 2015-10-04 14:41 |

見送り絵

カレンダーは9月。
夏もそろそろおしまい。
雨で始まり、いきなりの猛暑、
そしてまた雨で終わりそうな
関東地方は、そんな夏でした。

昨年の秋に友達夫婦と訪ねた青森で
弘前ねぷた会館に立ち寄り、
大きな山車を見てきました。
ねぷたの語源は
津軽弁で「眠い」ことを「ねむてぇ」または「ねぷてぇ」と言い、
これがなまって「ねぷた」になったのではないかというもの。

昔、農民が夏の忙しい時期に襲ってくる眠気を追い払うため、
睡魔を船や燈籠にのせ、川に流した「ねむり流し」という行事から発展し、
祭りになったという説があるというのです。

青森が「ラッセラー」
五所川原は「ヤッテマレ」
そして、弘前ねぷたのかけ声は「ヤーヤドー」

ビシビシとよくしなる長いバチで太鼓をたたかせてもらいました。
胸に響くような大きな音が響き渡り
心地よい躍動感が感じられます。

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山車の前面は勇猛果敢な武者などの絵柄の
「鏡絵」といわれるもので、動を表現。
それに対して、
裏側には美人画等で
「静」を表現する「見送り絵」というものが描かれています。

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表が夏の盛りの勢いを感じるなら
見送る裏は、
やがてくる秋の気配を感じさせるものでもあると
そんな話もききました。

夏の背中を見送る季節に思い出した、弘前ねぷた。
by sarakosara | 2015-09-06 16:54 |

さよなら北斗星

今日の昼にテレビをつけると
さよらな北斗星のニュースが流れていました。

青い寝台特急として長年親しまれてきたブルートレイン
日本各地を走っていたブルーとレインも
この北斗星で最後の運行となった。

日本初のブルートレインは
1958年から走り始めた「あさかぜ」
この年に私は生まれ
そして上野から札幌へ走る「北斗星」の運行開始は
1988年の3月のこと。
この年の2月にミコが生まれました。
そしてまた今日、私の誕生日の朝、上野に最後の列車が到着
不思議な縁を感じる
私と同い年のブルートレインが幕を閉じました。

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特徴のあるヘッドマークをつけて
走るブルートレインは憧れ。
高校の修学旅行で九州へ行った時もブルートレインでした。
中でも北斗星は両親の故郷、
大好きな北海道へ走る列車として
その姿を見かけるたびに、いつかはと思い続け
そして一度だけ乗っことがあるのです。

それは父も一緒に家族そろってでかけた夏のこと。
その時にブルートレインならではの出逢いがあったことも
懐かしい思い出。

その時のことは、
以前のブログに夢を運んだ北斗星として書きました。


こうして愛されてきた列車が姿を消していくことは寂しいけれど、
時代の流れの中では致し方ないこと。
車体の老朽化と新しい主役新幹線の開通で
また次なる時代の始まりなのでしょう。

群馬の夏旅のことを書こうと思っていたけれど
お昼のニュースをみて
急遽北斗星のことを書いておきたくなりました。
日本全国のブルートレイン、お疲れさまでした。
by sarakosara | 2015-08-23 16:38 |

立冬の北陸 美味しいもの

白えびから始まった北陸美味しいものざんまい。
まずは、初日の夜、富山で向かった居酒屋さん。
コンサートに行く前に散歩がてら目星をつけておいた店で
北陸の海の幸を手頃なお値段で楽しめそうな感じ。

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寅さんがいちばんに頼んだのは、のどぐろの刺身。
こののどぐろ、以前スマの富山の友達のご両親が見えた時に
寅さん大真面目で、
「あの腹黒の刺身はうまいですね〜」と。
一同はらぐろ?と??がいっぱいになり
そのあと、のどぐろの間違いだとわかって大笑いしたことがありました。
あの時ねぇと、また笑いながら舌鼓。
笑いながら撮ったせいか、二十日大根にピントが^^;


次はお昼に食べた天丼の白えびを
お刺身でいただこうと。
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これはふつうの刺身とおぼろ昆布締め二種。
天ぷらにした白えびとはまったく違った味わい。
ぷりっと張りがある身、美味しい!
へ〜これがお昼に食べた?
ぜんぜん違うけれど、どちらも美味しい富山の白えび。

そして、日本酒唎酒師の資格をとるほど日本酒好きな寅さん
お待ちかねの呑み比べ。

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私もお相伴しましたが、
父親に似て日本酒は翌日に残ってしまう体質。
お味見くらいにして焼酎にしました。
いやぁ、日本酒好きにはたまらない地元のお酒の呑み比べです。

そして〆は、とろろ昆布のおにぎり。
これは初めて食べた味。

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富山はおぼろ昆布やとろろ昆布が特産で
こんなおにぎりも定番のようです。
自然な昆布の甘みや香りが広がって
初めての美味しいおにぎりでした。


二日目の夜は加賀温泉の宿で。
居酒屋とは違い
自分たちが選ぶのではなく、お宿まかせのコース料理。
可愛らしい仲居さんが程好い頃合いで料理を運んでくる
北陸心づくしのもてなしが心地よく
ほんとうに美味しい料理ばかりでした。
少し多すぎるねと言いながら、
最後の松茸の釜飯までぺろり。
そんな料理の中でもやはり私のメインディッシュは蟹!

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ちょうど蟹が解禁になった直後の時季で
穫れたての蟹を幸せいっぱいいただきました。
蟹大大好き、蟹子の私は
食べながら、何度「蟹だ〜蟹」と喜びの声をあげたことか。

そして寅さんはやはりこれ。
美味しい料理には、これがなくちゃねと。
今宵も呑み比べ。
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米、水、仕込み。
ひとつひとつの日本酒に、それぞれの味わいがあるのですね。

最終日の永平寺のあとに食べたのが
永平寺蕎麦。
大根おろしと一緒に食べるのですが
冷たいお蕎麦のつゆが関東のものとは少し違います。
バスで一緒だった広島からの三人連れの男性も珍しがっていたので
この地方の特色のあるものなのかも。
薄めのだしなのだけれど、深みがあって
すっかりはまってしまいました。
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胡麻豆腐もこっくりと美味しくて
これはミコとスマにも食べさせたいねと
蕎麦と胡麻豆腐は帰りにお土産に購入。
北陸美味しいものざんまいの締めくくりの一品になりました。
by sarakosara | 2015-03-15 22:54 | | Comments(10)

立冬の北陸 永平寺

永平寺に着いた頃は雨も本降りになっていました。
ガイドさんは同行無し。
バスで同乗した方々と一緒に歩きます。

今回利用した定期観光バスは
正直いって利用者は少なくて
同乗者は、高校の同級生だったという
寅さんと同年代の男性3人組と
20代とおぼしき女性ふたり。
大型バスに総勢7人です。
道中、疲れたのか3人組と2人ぐみ
ガイドさんの話は子守唄に、そろってコックリうたた寝状態。
寅さんと私だけでも聴いていなくてはと
二人とも、うんうんと相づちにいそしみました。
日曜日だというのに、この様子で
旅人はなかなか思うように集まっていないように思われます。

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そんな同乗ご縁の7人
しのつく雨の中、墨絵のような木々の中に立つ
永平寺の山門をくぐりぬけたのですが
さすがに永平寺は見学の人が多くいました。

開山は道元。
福井県吉田郡永平寺町にある曹洞宗の寺院です。
パンフレットには寛元二年(1244年)道元禅師によって開かれた
坐禅修行の道場です。と書かれています。
その言葉のとおり、
お釈迦様から伝わった「坐禅」という仏の教えを中国で学び
それを伝えるために開いた場所だということです。

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傘松閣。昭和5年当時の天井絵をそのまま修復した
「絵天井の大広間」がまず順路のはじめに出てきます。

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磨き抜かれた廊下、
時折行列をして通り過ぎる修行僧の雲水は
引き締まった表情で脇目もふらず、ひたひたと歩いていきます。
青々と剃り上げた頭、
粗食で過ごすためか、頬もすっきりと凛々しいお顔。
まるで、そこに誰もいないかのように
まっすぐ前を見つめて歩く姿。
思わずみとれてしまいます。
スマと同年代と思われるこの方々は
全国の曹洞宗の寺院の跡継ぎの青年たちだとのこと。
長い歴史の中で、延々と守り続けられ
繰り返されてきた日々の重みを感じます。

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折しも秋の盛り。
雨に洗われた木々の紅葉が美しく
観光の人が去った夜や早朝は
まったく違った様子を見せてくれるのでしょう。

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帰りに永平寺蕎麦と、胡麻豆腐を
少し遅いお昼にいただいて、バスに戻りました。
by sarakosara | 2015-03-08 23:48 |