カテゴリ:旅( 76 )

黒玉子ちゃん

実に久しぶりに風邪をひきました。
ほんとうにここ数年風邪という風邪が私を避けて通っているのじゃないかと思うほど
風邪知らずだったのに。
先週の木曜日、よりによって、明日は従姉妹会で箱根へ行くという前日に。

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この従姉妹会いわくつきで
ちょうど一年前にこの記事で書いた労災。
それがやはり初の従姉妹会の前日だったのです。
それでやむなく私はドタキャン。

私が行けなかったので
秋にももう一度計画をしてくれたのだけど
私以外のみんなの都合のつく日が
以前から約束していた友達との忍野八海の日程と重なり
それも私は不参加。

そのリベンジの旅行が今回だったわけです。
二回もすっぽかしてしまったので
今度こそはと私も意気込んで準備をしていたのですが
前日の朝にひさしぶりに感じた喉の違和感。
ん?まずいなぁという感じ。
微熱もあって嫌な感じ。
とりあえず仕事を休むほどではないので出勤したけれど
だんだん喉の痛みは増すばかり。
そのことを職場の友達に話すと
「ありゃりゃ、また行けなくなっちゃうんじゃない?
ほんとは旅行行きたくないんじゃないの〜?」
なんて笑われたり。

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桜えびいっぱいの、桜おろしそば。
初日のお昼、香ばしくてほんとに美味でした。


この従姉妹会のメンバーは
私がいちばん歳下で上はちょうど10歳違い。
実は私の従姉妹ではなく、寅さんの従姉妹と
従兄弟のお嫁さん
そして義妹と私という不思議なメンバーなのです。
両親や伯父伯母の法事もあらかた済んで
なかなか会う機会もなくなっちゃうわねぇと、
それならみんなで食事会でもしようかと始まったものが
やがてせっかくだから旅行もいいねと発展したもの。

義妹はもちろん、みんなきさくな楽しい人ばかりなのだけど
仲のいい友達との旅行とはやはり少し勝手がちがうので
正直なところ、食事会くらいがいいなという気持ちもあった。
そんな本音をちょっと職場の友達にはもらしていたので
前述のような反応をされてしまったというわけ。

でも図らずも二回も同行できないという偶然が重なり
それが三回にもなれば、意識的に避けている?
と思われても致し方ない。
なので、今回はたとえ熱が出ようと、
少々のことでは行かないわけにはいかないと覚悟していました。

幸い風邪薬を飲んで早く寝たおかげか
旅行当日は前日の微熱はおさまり、
喉の痛みだけは消えないものの、無事に出発することができたのですが
夕食あたりから声がだんだん出なくなり、
布団に入る頃は年寄りのカラスみたいなしゃがれ声。
案の定翌日はまったく声が出なくなってしまいました。

幸い身体は元気だったので
最低限の会話と身振り手振りでのコミュニケーション。
長い話しはメールでも送ろうかなんて冗談も出るような情けない展開でした。

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芦ノ湖のほとりに昨年できたばかりのパン屋さんで
二日目のお昼の時に
「また不思議な女子会しましょうね」
そんな話しもでたけれど
たしかに、こんなふうにちょっとその気にならないと
親戚なんてなかなか会うこともないのかもしれない。

半年に一度のハイペースはよして
旅は隔年くらい、
その間は食事会でいいのではないかと
今度は提案してみようと思っています。

今回参加の4人は全員B型という
大涌谷の黒玉子みたいにかなり濃いメンバーだけれど
なんだかんだいって、けっこう楽しい一泊二日でした。
声枯れと咳もやっとおさまりつつあります。

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by sarakosara | 2014-05-15 23:42 |

番外編 久保田一竹美術館

湖めぐりのレトロバスコースには
色々な見所があって、飽きさせない。
そんな中のひとつに、久保田一竹美術館がある。

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詳しくはこちらで。

久保田一竹美術館

久保田一竹氏は、昭和12年に辻が花染とであい
その後研究を重ねて、「一竹辻が花」とよばれる技法を発表した染織家だ。
美術館には氏のコレクションである
蜻蛉玉(とんぼだま)を展示する「蜻蛉玉ギャラリー」があってこれも美しい。
とんぼ玉とは、穴の開いたガラス玉(ビーズ)のこと
ガラスが大好きな私にはとても魅力的なコレクションばかり。
コレクションには遠く及ばないけれど
1000円台で、こんな可愛い蜻蛉玉のイヤリングがあったので購入。
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そして、何よりみごとなのが
「一竹辻が花」染め。
それが展示されているのが一千年を超す「ひば(ひのき科)」の大黒柱16本を使ったピラミッド型の建築物。
複雑な木組みで、真ん中が吹き抜けになっており
その建造物自体もとても素敵。
そこにガラスケースの中ではなく、直に着物が展示されています。
着物の中に富士山をはじめ、日本の四季が自然が描かれて
連作などは、いくつもの着物が連なってひとつの風景を作り上げている。
遠くからみた時の素晴らしさと
今度は近づいてみたときの、緻密で微細な絞り染めの点の集合。
あらかじめ出来上がりを予測しながら絞りを入れていく
ちょっと想像もつかないような作業が伺えます。

もうひとつお楽しみがあるのですが
茶房「一竹庵」のぜんざい。
とてもエキゾチックで温かみのある空間で
外の龍門の滝や、氏のコレクションをみながら
ぜんざいとお抹茶がいただける。
ぜんざいは、一竹氏のお母さまの作り方に乗っ取っているとか。
甘すぎないさらりとしたぜんざいなので
和三盆が添えられている。

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ちょうどこの頃美術館に入る頃はまだ降っていた雨が晴れてきて
木立からしたたる雫に日の光が反射し
絶妙な光景を見ることができました。
素敵なところだったのでちょっと紹介したくての番外編でした。
by sarakosara | 2013-12-01 22:09 | | Comments(12)

旅は次への想い

「みんな起きてごらん!」
キヌちゃんの声でみんな眠い目をこすった。
なになに?
「富士山が見えるよ〜」
二日目は雨だとばかり思い込んでいたから、キヌちゃんの言葉にびっくり。
まだ少し薄暗い外を見ると、
まごうことなき富士山の姿。
みんないっせいに歓声をあげてしまった。
空には雲がかかっているけれど、遠くにうっすら朝焼けさえみえる。
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じゃじゃ〜ん!
わぁ信じられない。
やったぁ〜
ほんとうによかったね、日頃の行いのせいだわ。
誰もいっぺんに目が覚めて、
昨日から待ちこがれていた富士山に釘付け。
最初から見えていたら、こんなに大騒ぎしてまで喜ばなかっただろうと
そんな気もする。
外は前日から大荒れだと言われていた風が強く吹いているようだ。
むしろこの風が雲を吹き飛ばしてくれたのかもしれない。
いつまた雲にかくれるかわからないから
さっそく最上階の展望台に行ってみようと
みんな浴衣に羽織ものだけして展望台に行った。
強い風がゴーゴー吹いていたけれど、威風堂々の姿。
ちょうど頂上の上に白いかぶりもののような雲がかかり
そんな様子も面白い。
雪化粧もだんだん下まで降りてきているところなのだろう。

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朝食の食堂では湖がたっぷり眺められる窓のそばの席に通され
二日目の朝は、富士山と湖、
ゆうべ見ることのできなかった両方を堪能した。
私もぐっすり眠って元気いっぱい。
前夜ほとんど食べていないから朝食の美味しいこと。
富士山が見えたことで、幹事もほっと胸をなでおろしたというわけです。


この日はレトロバスに乗って、湖周辺の見所を散策。
朝のうちザッと一雨あったけれど
その後薄日が射し始めたとおもったら
みるみるうちに嘘のように晴れ渡り、こんな青空に。
雨に打たれたあとの紅葉に日がさしてそれはきれいでした。

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実はこの旅行、セーコちゃんの快気祝いとともに
キヌちゃんの第二の出発を応援するような意味合いもあった。
18歳で家を出てから40年ぶりに故郷に帰ることを決めたキヌちゃん。
老親ふたりが住む故郷でお父さんを手伝いながら
あらためて農業をしてみたい
そう決めてからご主人の仕事のきりがつくまで待っていた矢先
お母さんが寝たきりになってしまった。
若い頃なんにも親孝行してこなかったから
今行かないときっと後悔することになると思うんだとキヌちゃん。

キヌちゃんが東京とわが町で過ごした40年間の
ほとんどの年月をつかず離れずで
ずっとともに過ごしてきた。
私の恋愛事情もぜんぶ知っているし、母が亡くなった30年以上前の時も
そばで力になってくれたキヌちゃん。

今までは会おうと思えばいつでも会えた
仕事から帰ると、ドアノブに田舎の野菜の入った袋がぶらさがっていた。
毎年二月には増上寺のお参りにつきあってくれた。
きっと、そのどれも叶わなくなる。

でも誰しもそれぞれ人生にはいくつかの岐路があって
キヌちゃんにはきっと今もひとつのその時なんだと思う。
淋しい気持ちはあっても、
この彼女の決断を応援してあげたいと思う気持ちのほうが強くなった。

セーコちゃんだって、サッちゃんだって、みんな同じ。
今回末っ子のサッちゃんも、
今年の二月にお父さまを亡くされてから
気丈だったお母さんに色々な異変がおきた。
いつもその大変な話しを漫才さながらのリアクションで
みんなを大笑いさせながら話してくれるサッちゃん。
でも、ほんとはどんなに大変だったことか。
セーコちゃんも、病み上がりだというのに
実家の両親、同居のお義母さんもみんな体調がすぐれず
自分のことはさておきで、飛んで歩いている。
私はみんなの話しをきいてあげることくらいしかできないけれど
これからも旅は続けようねと言っている。

午後になって、また少し雲が出てきたけれど
太陽はずっと隠れずにいてくれた。
遅いお昼でほうとうを食べて外に出ると
風に揺れるススキが雲間の陽をうけて、きらきら。
ほうとうで温まった身体には風が心地いい。

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帰りの列車はみんな爆睡、
またひとついい思い出ができた。
今度の旅行、あまり間をあけないように
再来年くらいがいいなぁと、サッちゃん。
お任せあれと、頼りない幹事。
今からじっくり楽しいプランを考えてみよう。
by sarakosara | 2013-12-01 22:07 | | Comments(8)

旅はとらぶる

二日目の日曜日の天気が思わしくないらしいとのことで
初日の富士山を期待していたのだけれど
無情にも予報より早めに雲がたれこめ、寒くなり
どこをみても富士の姿はなし。
富士急の「富士山号」の中からも、
忍野八海でも
晴れていたら、あのあたりに富士山があるんだねぇと、
ため息まじりの慰め合い。

当日になって、やっと
見えなければ何ともならない旅の目玉だったのだと気づくという。

忍野八海のどこまでも透き通る紺青の泉をみても
そこに映る灰色の雲がうらめしく思われました。

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それはそうと、忍野八海の人出の多いこと。
富士山が世界遺産になったことも後押ししてか
海外からのお客さんも増えて
池のぐるりを並んで歩くよう。
小学生の頃、林間学校で歩いた
忍野八海の神秘的な姿とは少しイメージが変わっている。

人波を避けるように歩いていくと
小さな流れと、そこに沿うように続く小道が。
ほっとしながら歩を進めると深まる秋の里の景色が開け、
コッツウォルズとはいかないまでも、
清らかな流れをみながら歩くのはなんとも心地よくて
富士山が見えないという言葉を忘れたひとときでした。
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さて、忍野八海をあとに、湖畔の宿をめざします。
この夜の宿泊は河口湖を臨む温泉ホテル。
富士山が見える部屋でと頼んであったのですが
着いてからこの宿からの眺望の売りは湖側にありとわかりました。
それでも富士山が見えれば救われたものを
富士山が見えなければ、な〜んでもない部屋(笑)
いやはやリサーチ不足、
大浴場に入るのが難しいセーコちゃんにと部屋付き露天風呂のあるという点
富士山というキヌちゃんにお部屋から富士山が見えたら喜ぶだろなぁということ。
親御さんのことでみんな忙しく、みずから幹事を買ってでて
じゅうぶん考えたつもりだったけれど、
あいかわらず詰めの甘さがこんなところに。
そんな私の気持ちを察してか
「でも暗くなっちゃえば湖も富士山もわからないもんね」
「温泉にゆっくりつかって、美味しい夕飯食べよ〜」
「美味しいビールのも〜」
ああ、友よ!

さて、そして待望の上げ膳据え膳タイム。
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と、この写真を撮ったものの
どうも食欲がわいてこない。
お風呂上がりから、なんだかやけに疲れたなぁと思っていたのだけど
お膳いっぱいに並べられたご馳走を見た頃から
どうも体調があやしくなってきました。

せっかくみんなそろっての久々の旅の
ある意味メインイベントの夕食。
ここで具合がよくないなんて言ったらみんなのテンションもさがっちゃう。
困ったなぁ。
最初は我慢して、話しに夢中なふりして食が進まないのを隠しながら
ちびちび箸をつけていたけれど
もういよいよ無理だとなってきた。
何となく気づいていた向かいの席のサッちゃんも訝しげな顔をしている。

風邪でもひいたかな、明日もあるのにどうしよう。
そんなことも思ったれど、どうも違う。
もしかして?
そうだ、そうに違いない。

ここで正直に言いました。
「なんだかちょっと具合が悪くて、急に食べられなくなっちゃった
もしかしたら、湯疲れかもしれない」

時間が経つにつれて、もしかしたらは確信になった。
以前にもあった湯疲れ。
湯あたりというのかと思ったら、私のケースは湯疲れといういうらしい。
どうも温泉に弱いらしいのです。
ずっと仕事が忙しくて前日までハードスケジュールの中だったというのもあるかも。
こんなに急に食べられなくなるなんておかしいもの。
以前の経験から気をつけてはいたのだけれど
いいお湯だったから、ついつい長湯になってしまったようだ。

基本的になんでも美味しくいただけて
ことに作ってもらったものを残すことほど心苦しいことはない。
少々多いなと思っても残すよりはと食べてしまうほう。
でも今回はどう逆立ちしても無理だった。
よりによって、楽しみにしていたみんなとの温泉の夜に。

お部屋付きの可愛らしい仲居さんに
どうも湯疲れしてしまったので、お料理を私の分だけとめてほしいと頼んだが
それは無理だとのこと。
事情はわかりましたので無理しないでくださいね
ただ、お止めするこは難しいのですと。
やむなく次々出されるお料理を
牛肉の鉄板焼きも、お造りも、松茸も涙なみだで、見送った。
もったいない。
友達が食べられたらと思ったけれど
みんなも自分の持ち分でいっぱいいっぱい。

案の定、もうそろそろお料理も終盤という頃になって
少し落ち着いてきた。
すでにほとんどの料理は下げられ、残すはデザートという段階。
最後の果物とケーキはすんなりお腹におさまって
みんなに笑われた。
いや、笑って終わってよかった、
富士山が見えないうえに、
熱でも出てみんなに迷惑をかけていたら大変だった。
やれやれやれ。

ひとしきりおしゃべりをしてから
4つ並べた布団にぬくぬくと潜り込んだ。
布団の中でキヌちゃんが言った。
「わぁ腕が、すっべすべだよ」
言われてみんなも手のひらをすべらせると
ほんとうにすべすべだ。
とても効能の高い温泉らしい。
富士山は見えなくても、湯疲れしても
こうして無事に夜はふけていった。
by sarakosara | 2013-11-30 13:12 |

旅は道連れ

今回の旅行は4人旅。
ざっくり言うと、子ども達の公園友達の親どうしということになるのですが
これが話せば長い合縁奇縁。
いや、合縁奇縁は男女の仲に使う言葉だったかな。
でも、そんな言葉が当てはまるような縁を感じる仲なのです。

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その中のひとり、キヌちゃんは
もともとは私の専門学校時代からの友達で
三歳年上の悪友というか、親友というか。
呑み友達であり、旅友達であり
ほんとうにふたりで色々な思い出を作ってきました。
彼女が複雑な結婚をして東京での生活に行き詰まった時に
たまたま借り主を捜していた私の知り合いに紹介して
わが町に呼び寄せたのが、共通のママ友を得るきっかけでした。

上はキヌちゃん。
次はセーコちゃん。
そして私。
下は私より5歳若いサッちゃん。
でこぼこ4人組の久しぶりの旅。

子どもの手が離れ始めた頃から積み立てを始めて
今まで出かけたのが
伊豆、京都・滋賀、箱根。
数年置きに出かけていたのがぱったり止まったのが6年前。
セーコちゃんの闘病のためでした。
生死の境から戻ってきてくれた
やっと再発の心配からちょっと解放されつつある今年。
行ける時に行こう!
そう思い立ったのです。
昨年セーコちゃんも同居のお義父さんを見送り
サッちゃんも、今年の2月に同居のお父さまをなくされた。
私も父を同じ頃になくしたけれど
みんなはまだ健在の親御さんはがあって
いつ何時また旅に出るのが難しくなるかもしれず
今年こそはと話していました。

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河口湖駅とセーコちゃん。
最年長のキヌちゃんの希望で、今回旅の目玉は忍野八海と富士山。
二日目は大荒れのお天気との予報で
ちょっと不安がよぎります。
by sarakosara | 2013-11-26 23:49 |

旅の終わり

すっかりだらだらと続いた旅日記もそろそろおしまい。
お参りをおえて最後に行ったのが、
おはらい町と、おかげ横町。

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ここも人出がわんさか、
有名な赤福本店も暑い盛りの「赤福氷」を待つ人が長蛇の列。
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とてもとても味わえるような状況ではなく、
とにかく涼しい場所でお昼にしようと思っても
表通りはどこもいっぱい。
やむなくパパさんがあてずっぽうにはいった横道に一軒よさそうな店があったので
もう、ここ、ここ。って決めました。

お店の中は涼しくて心地よく
路地をほんの少し入っただけで、待ち人もまったくなし。
最後だからちょっと豪勢にお刺身盛り合わせ御膳、
とはいっても、ひとりひとつは多いよねぇの中高年。
夫婦でひとつというオーダーになりました。
それでもお刺身の醤油皿も、お茶碗もひとりずつつけてくれて
お刺身も新鮮で、お昼は良心的なお値段。
たいへん美味しゅうございました。
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ここで思いがけない出来事が。
それじゃ、かんぱーいとご機嫌良く食事を始めた時
「あのぉ、ちょっと取材させていただいてもいいですか?」
と、知らぬ間に、カメラを持ったお兄さん。
きけば、テレビ朝日系のローカル局で
夕方のニュース番組のローカル枠での取材だそうで。
逆取材でお写真撮らせてもらったカメラマン兼取材のお兄さん。
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だけど、こんなふたりひとつの注文なんかでいいの?
恥ずかしいやら、おっとっと、と慌てる私たちをよそに
それでぜんぜん構いませんとのこと。
「あらはだ」という地元ならではの呼び名のある魚のことや
それぞれ4人ともカメラの前で取材を受けました。
他のテーブルもまわっていたし
必ずしも放送はないかもしれないのでご了承くださいとのことだったし
中には青い眼の観光客の方もいたりしたので
たぶん私たちは映らないねと思い込んでいたら
あにはからんや、
後日、9月5日の夕方に放送になったようです。
Nちゃんの叔母さんが名古屋に住んでいるので
録画を頼んでおいたものを、これからDVDにして送ってくださるということで
まだ観ていないのですが
どうやら、寅さんと、Nちゃんの映像と話しが流れた模様。
スマいわく。
「ああ、インパクトの強いふたりね」と。
パパさんと、私は残念賞でした(笑)

実はこの旅行には、もうひとつ思いもよらぬアクシデントがありました。
というのは、伊勢の駅に着いた時
寅さんが、スマホが無いと。
どうやらどこかで落としてしまったようで
着く早々の騒ぎで、新幹線の中、終着駅から、乗り換えの駅や電車
考えうるかぎりの場所に問い合わせをいれたものの、よい報せはなし。

着くなりの出来事、
せっかくこれからみんなで楽しもうという矢先だったので
S家のふたりに気遣いさせちゃ申し訳ないと
寅さんも私もつとめて気にないようにしていたけれど
寅さんは内心どんなにか気をもんでいたかと思います。
お伊勢さんに奉納しちゃったんじゃない?
なんて冗談言いながら、気にしても仕方ないよと励まし
そんなスタートだったけれど
お伊勢参りをし、美味しいものをいただき、みんなで笑ううちに
ま。しょうがないねって感じになりました。

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寅さんが使えないので、
私もススマホはなるべく使わないように。
S家のふたりもきっと同じ配慮をしてくれたのだと思います。
そんなわけで、文明の利器から離れた一泊二日の旅。
結局スマホはどこぞへ消えてしまったきり。
伊勢の神さまが今ごろスマホ片手ににっこりなさっているかも。なんて。

はやいもので、のんびり書いていたら、
あんな暑かった夏もいつしか朝晩は涼風がたって、旅行から早ひと月。
来週には内宮、外宮とも遷宮を終えて
いよいよ新宮でのお参りが始まります。
by sarakosara | 2013-09-29 15:39 | | Comments(16)

白い鳥

Nちゃんが、せっかく来たのだから御祈祷してもらおうよと言いだした。
暑いし、待ち時間もあるだろうしと、
ためらう私だったけれど
寅さんが、今度の遷宮は20年後かぁ、もう80歳を超えてるんだなぁと
しみじみ言うので、よっしゃ!と、思い切った。

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案内された待ち合い所は、気持ちよく涼しくなっていて
冷たいお茶も飲み放題。
畳敷きのベンチに腰かけてひといき入れることができた。

そんなに待つこともなく、順番がきて
靴をぬいで神楽殿へあがり、
何組かの方々と一緒にお祈りをきいて
名前を呼び上げられ、一緒に祈ります。
外の暑さと賑わいを忘れるひととき。
ご祈祷を終えてから、
お札と「御饌」(みけ)という神さまのお供えしたお米をいただいて
無事ご祈祷終了。

外に出ると、ふたたびの炎天と、賑わい。
少し先にある売店で、
こんなお方に遭遇。

神宮御料酒「白鷹」の隣に
何やら動かぬふんわり白いかたまり。
何なに?と気づいたのがNちゃん、
ぽんとつつくと、むくっとこっちを向いたのは
白い鶏?
白鷹じゃぁないよね?
なんでこんなところに?
みんなで顔を見合わせて笑った、不思議な白い鶏でした。
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by sarakosara | 2013-09-29 15:38 |

スマの三枚

旅の写真、好きなもの選んでみてくれる?
と、スマに頼んでパソコンに送ってくれた三枚。
帰ってきてすぐに、ぱらぱらと見せてくれた写真の中には
ドナウ川の遠望や、古いカフェの中、夜の街の情景など
他にいいなと思う写真もあったのだけれど、
スマが選んだ三枚ということで、お土産話なども少し。

一枚目はウィーンのシュテファン大聖堂。
キリスト教文化に触れる機会もあまりなく
もちろんヨーロッパは初めてのスマ。
ミコと行ったニューヨークは似て非なる文化圏だったので
初めて歴史ある聖堂に入り、その荘厳さに圧倒されたと言います。
ビルが建ち並ぶ大都会とは違う、伝統のある建造物の街並み、
そして人々の生活の中に息づいているキリスト教文化
そんなことを肌で感じたようです。

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二枚目はブタペストの路面電車の終着駅。
小さな頃は電車が大好きだったスマ、
今も街中を走る路面電車は愛してやまず、
日本でも旅先で街中を走るその姿をよく撮っているようです。
そんなスマにとって、ヨーロッパの中でもウィーンやブタペスト、プラハなど
路面電車の稠密な路線網をもつ中欧の国々は魅力いっぱい。
もっと時間があればと思ったようです。

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三枚目もやはりブタペストの地下鉄。
エスカレータでキスをする恋人同士。
街のあちこちで抱擁やキスをしている人たちに遭遇したことは
スマには新鮮な光景だったのでは。
こんな写真撮ったらまずいでしょと言うと、
ちゃんとオッケーしてもらったよ、
にこっと喜んでくれたよとスマ。
肩に置かれた手、目をつぶって口づけ、愛おしいと思う気持ちっていいなと思う。

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写真とは別に少し大きなスケッチブックも持って行って
メモをしたり、絵を描いていたりしたらしく、
フリータイムのうち何度かは
お土産やさん巡りをしたい派の友達とは別行動で
ひとりで歩いたり、カフェに入ったり、電車に乗ったりしたらしい。
いったいにフレンドリーで地図を見ているだけで声をかけてくれるウィーン、
それに比べると一人歩きは少し緊張したというブタペスト。
やはり歴史を通して培われたさまざまな背景、事情もあるのかもしれません。

ただ、どこも食べ物が美味しかったと。
ザッハトルテ、シュニッツエル、果物のタルト、
名前は忘れたけれど、ジャガイモの素朴な料理。
物価も安くて美味しいものがいっぱいだったと感激していました。

とは言いながら、帰ってきた日の夜
前倒しのお雛さまのちらし寿司、ぺろっと寿司桶半分くらい平らげたスマ。
やっぱり和食は一番かも、ですって。

幼い頃は身体が弱くて、すぐに気管支炎や肺炎になり、
それは心配したもの。
今はすっかり元気だけれど、肝心な時に何かしらやらかすのは相変わらず。
長旅ともなれば、病気はしないだろうかといまだに心配になります。
まずは無事に帰ってきて、ほっとしました。
by sarakosara | 2013-03-07 08:58 | | Comments(8)

ふたり旅

最後は東長寺から歩いてすぐの博多町家ふるさと館に寄って
張り子の虎の実演をみせてもらい、
昔から残る博多の町家を見学、それから博多人形を観て
そろそろ帰り支度をする時間に。

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それじゃお昼を食べて空港で向かおうということになりました。
前日の雨であきらめたラーメンが食べたくて
かといって長浜までいく時間はなく、
手っ取り早く、キャナルシティに入っている
ラーメンスタジアムに行きがてら駅に戻ろうということに。


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へい、らっしゃい!
おふたりさん?
バリバリうまかよ〜、寄っていきんしゃい!
変なおひげのおじさんに
呼び止められた。

う〜ん。
それじゃラーメンふたつ、
生ビールもふたつね。
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さぁ念願の博多ラーメン。
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カウンターの上には、
炙り明太子。
酢もつ、
だし巻き玉子明太マヨのせ。
博多らしいお品書き。
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今回の旅、最初にも書いたけれど、
二人だけの旅は4年ぶりでした。
昨年は結婚25年を機に少し遠くまでと思っていたけれど
父をおいて連泊し家をあけるのがどうも気がかりで
うにゃうにゃと先延ばししたまま。
どちらかが家に残る形で、それぞれの友達などとの旅はあっても
二人の旅はしばらくお預けにしていたのです。

でも今年の4月に頑丈なことでは定評のある寅さんが体調を崩し
救急車の乗るという初体験。
ちょうど節目の年齢ということもあって
いちどきちんと調べてもらおうと、
勤務先の近くの大学病院のめまい外来に通っていました。
先日撮ったMRI検査、一昨日の金曜日に結果が出て、
晴れて無罪放免。
めまいの原因もおおよそわかってきたけれど、
当面心配するような治療を要するようなこともないと。
ほんとうにほっとしました。

実は私も6月に少し体調がよくなくて
以前からあった動悸もひどくなり、春の健診で心電図レントゲンとも異常が出ていたので
思いきって、循環器専門のクリニックに。
24時間心電図もとり、いくつか異常がみつかりました。
いざという時のための薬と、朝だけ毎日飲む薬。
早めにかかってよかったねと先生に言われた次第であります。

ちょうど寅さんはお義母さんが脳梗塞で倒れた61歳手前、
私も母が白血病でなくなった54歳目の前。
少し健康に気をつけての時期だったのかもしれません。

そして思ったこと、
父のことももちろん大切だけれど、私たち自身も若くはないんだね、ということ。
具合の悪い父をおいて遊んでも楽しくはないけれど、
幸い今のところは何とかかんとか元気にしてくれています。
許される状況であれば、
二人の旅もしていこうねと、そんな想いも今回の旅にはありました。

旅の仕上げ、美味しいラーメンと餃子には
やっぱりよく冷えたビールが欲しいよね。
無事に旅を終え、乾杯!
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二人ともお酒が好き。
結婚する前から一緒に呑むのが楽しみでした。
とはいえ、正直いって弱くなったし、呑む量はぐんと減っているこのごろ、
それでもほろっと酔いながら、呑みながら
おしゃべりする雰囲気が好きなのは変わりなくです。
幸い寅さんもドクターストップなし、
私も煙草は厳禁だけれど、
肥満や高血圧がないので、お酒は過ぎなければむしろメリットも多いと。
これからも健康に気をつけて
旅先でも美味しい肴とともに、二人のみができたらいいなと
そんなことを思っています。

だらだら長々と綴ってきた旅だより。
やっと終了、ここまで読んでくださり
ありがとうございました。

そして夏休みも同じく終了です、
明日からまた仕事も再開。

毎日毎日、とっかえひっかえ
誰かしらが家にいて、ひとりっきりの夏休みは
とうとう一日もなかったのが残念といえば残念だったけれど
それなりにいい夏休みでした^^
by sarakosara | 2012-08-19 16:01 | | Comments(14)

末吉

博多二日目は、朝から快晴でした。
こんどはむちゃくちゃ暑い。

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晴雨兼用の傘を
日傘にして、向かったのは東長寺。
空海(弘法大師)が建立したと伝えられるお寺ですが
ここで見てみたかったのは、
日本最大の木彫り座像「福岡大仏」と呼ばれている大仏さま。

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平日の朝とあってお寺はひっそり。
そこでお逢いした大仏さまは、さすがの迫力。
像高10.8メートル。
こんな大きな大仏さまと対峙していると
ふと自分の大きさがわからなくなってきそうです。

そこでみつけたのが、戒壇めぐり。
ずっと以前まだ子どもたちが小学生の頃に長野の善光寺で初体験。
戒壇めぐりとは、
たいがい仏さまの安置されている地下にあって
真っ暗闇の中を静かに進みゆくことにより、これまでの自分自身を省み、
積み重ねた罪障を取り除くための精神修養の道場のようなものであるとか。

明かりひとつない真っ暗闇では
目をつぶっているのか、いないのかさえわからない。
どこまで行けば明るいところへ出るのかも不明、
壁のせまさも高さもわからず、一種の閉所恐怖のようなものを感じてしまいます。
善光寺の時の記憶では
もう一度入りたいと、はしゃぐ子どもをよそに
私はもうたくさん、そんな気持ちでした。

その時の記憶があって、少しだけ躊躇した戒壇めぐりでしたが
せっかくだからと再度挑戦。
やはり最初の暗闇に入るとき少しためらわれたけれど
今回は寅さんを率いてすんなり。

怖いという先入観を消して
気持ちをまっさらにすると、案外なんともないものだと気づきました。
十数年の間に、私も少しは進歩したのかしら。

それから帰りがけに二人でおみくじを引きました。
私は大吉だったけれど
寅さんは、なんと凶。
当の本人の寅さんは、ふーん、凶を引いちゃったよと
まじまじとおみくじに書かれた文言をp読んでいましたが
それほど気にするふうでもない様子。
けれど、いいおみくじじゃなかった時は
ここに結んで帰ってねと言ったのに、
あとから確かめたら、うっかりそのまま持っていました。

じつは、先日のほおずき市の時に私が浅草でひいたおみくじも
凶だったんです。
で、今回はうんと念をこめてひきました。
こう何度もひいていたのじゃ意味がないのかもしれないけれど
大吉に、にっこり。
ちょっとリベンジ気分だったのに、
今度は寅さんが凶ときたもんだ(笑)
しかも、結び忘れて。

しかたないので、帰りの飛行機に乗る前に
私の大吉のおみくじで寅さんの凶のおみくじを、くるくるとくるんでしまいました。
禍福はあざなえる縄のごとし、
う〜ん、ちょっと違うかもしれないけれど、
二人合わせて末吉くらいになるのじゃないかと。
そんな調子のいい話ってあるのかな(笑)
by sarakosara | 2012-08-19 16:00 | | Comments(4)