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花見小路から

祇園で夕食を食べたのは、花見小路にある「十二段屋」というお店。
ここは、しゃぶしゃぶ発祥の店だという。
ところが、それを知ったのは後のこと。
スマの研究室の助手さんが、ご両親が来るのならそこが良いんじゃない?と
勧めてくださったという。

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あたたかで、落ち着いた雰囲気で居心地も良い。
さて、それではまずはビールとつまみをとお品書きを見ると
おつまみ系が少ない。
ん?と思いながら、小鉢を二つほどと、ビール
そして、生湯葉豆乳鍋を一人前頼むと
「あのぉ、おひとり様1000円以上の注文をいただきたいのですが」と言われる。

はぁ?どういうこと?と思いつつ
気を取り直して、
「後からまだ注文するけれど、それじゃだめかしら?」というと
はぁ。それなら。
と、注文を受けてくれた。

我々もなんの下調べもせずに向かったのがそもそもの間違いだったのだが
どうやら、こちらは我々が思っていたような場所じゃないらしいと
ここにきて気がつく。

この夜は寅さんも一緒、
寅さんには、久しぶりの京都観光なので
夜はゆっくり「おばんざい」やお造りなどつまみながら呑んでほしかった。
けれど、こちらのお店は
有名なしゃぶしゃぶや大海老天丼などの御膳
あるいはすき焼きなどを豪勢にいただくところらしい。

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こちらのコンセプトとはちと違う。

寅さんと二人で顔を見合わせていると
スマも察して、済まなそうな顔
「ごめんね、こういう店だと思っていなかったんだ」と何度も謝る。
いやいや、研究室の助手さんも、こんな呑兵衛な家族と知らず
有名なしゃぶしゃぶなど良い雰囲気で食べるのに絶好と思ったのだろうし
私たちも何も調べもせずきてしまったのだもの。

畳敷きの落ち着いた座敷、
ピカピカに磨かれた銅のやかんが各テーブルに置かれ
雰囲気も味も申し分ない。
ただ我が家のこの日のコンセプトに合わなかっただけ、それだけのことなのだ。

結局どれも、そこそこ良いお値段なので
これ以上腰を据えてもと
寅さんとスマは大海老天丼を食べ、店を出る。

スマは謝るし、寅さんは気にするなとなだめるし
私は寅さんにゆっくり呑ませてあげられなかったことがひっかっかり
みんなどうにも中途半端な気分になってしまった。

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それから先斗町まで歩き
小さな店に入ったけれど
寅さんとスマはそこそこお腹が満たされていて
色々注文することもできなかった。
それでも心のこもったおもてなしの接客で
美味しいお造りなど頼んでちびちび呑むうちに
三人とも和んできた。

と、スマが
本当は今夜連れて行きたいところがあったんだけど
こんな展開になちゃったから
もうこれ以上移動したくないよね、という。
なんだろうと思いながら話を聞くと
「お母さん、今も如月さんのブログ書いてるの?」と
唐突に訊いてきた。
なになに?と思いながら
「ううん、今はそっちは更新していないよ」と答えると
「そっかぁ、実はね、それとは直接関係ないのだけど」

さて、どこへ連れて行きたいというのだろう。




by sarakosara | 2017-03-30 22:46 |

祇園さん

伏見稲荷を出る頃はすっかり夜。
寅さんも一緒の今夜は美味しいものでもと祇園に向かうことに。

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伏見稲荷の駅、和服姿の女の子が何やら楽しそう。
この日も前日もあちこちで着物姿の若い女性を見かけました。
可愛らしいなぁと思いながらすれ違うと
聞こえてくるのは日本語じゃない。
海外からのお嬢さんに流行ってるのね。

真冬にショールもかけず寒そうにしている人も見かけたけれど
このお嬢さんたちは日本の方に見えた。
モダンな色柄で、可愛らしいなぁ。

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祇園到着。
まずは、八坂神社へ。
ここにも和服姿の女性がちらほら。
着こなしが板についていて、借着じゃないのは一目瞭然です。
場所柄、芸妓さんや舞妓さんもこちらにお参りするのでしょう。

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親しみを込めて「祇園さん」とも呼ばれているという八坂神社。
境内にもお店の出した提灯がたくさん並んで
地元に愛され親しまれているのがわかります。

空には朧月が浮かんで穏やかな夜。
八坂神社から見晴らす四条通り。

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スマが京都の母と慕う
研究室の助手さんお薦めの店があるというので
そこへ向かうことにしました。


by sarakosara | 2017-03-19 17:43 |

伏見稲荷 行きは良い良い

平等院から向かったのは、伏見稲荷。

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着いたのは4時頃になってしまったけれど
今年初めての午の日ということで、大勢の人で賑わっていた。
いわゆる千本鳥居というびっしりと隙間なく鳥居が並ぶ場所は
混み合ってぞろぞろ歩き状態で
やっとカメラを出したのは千本鳥居を抜けてからのこと。

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千本鳥居と言われている場所は山の麓に当たる場所にあり
そのあとも寄進された鳥居は、稲荷山の頂上の近くまで一万本近く続いていることを
実は知らなかった。

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行けども行けども続く鳥居に正直驚く。
こんなにあったとは、さすが日本三大稲荷の一つだけのことこはある。
登り進むうちに、少しずつ人の姿が減り
行き交う人もまばらになってきた。
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やがて登りもだんだん傾斜がきつくなり
あたりもしだに宵闇が迫ってくる頃。

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霊剣あらたかな場所であればあるほど
やはり宵闇はその神秘の力が増すようで
逢魔が時という言葉も思い出す。

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ときおりすれ違う人も下りの人が多くなると
少々心細くなってくる。
地図を見ると、もう少し先に
開けた見晴らしの良い四つ辻という場所があることがわかったので
そこまで登って引き返すことにした。

やがて、京都の町を一望できる場所が開け
チラチラと灯りのともり出した街の景色に
ここまできてよかったね
今度はもっと早めにきて、山の上まで行こうと寅さんと話す。

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さて、帰り道。
ここからが「帰りは怖い」の始まりだった。

というのも、すっかり薄暗くなった足元がよく見えない。
ランダムな高さに一段一段続く石段の高低差と位置がよくわからないのだ。
一段踏み外して、とっさに体制を保ったけれど、危うく転びそうに。

まだまだ続く下り階段、明かりがついているところは大丈夫なのだけれど
薄暗い中の段差が見えない。
寅さんは大丈夫かしら?と心配して振り返るが、
あちらは大丈夫そう。
私だけか。
お母さん危ないよ、とスマが手を貸してくれたので
暗がりなのを幸い
しっかりスマの腕にすがって下るという情けないことになってしまった。

だいぶ下ったところに
このタイミングで「腰神不動明王」ののぼり。
足腰守護と書かれている。

いやいや、足腰は大丈夫なの。
目が「駄目」なのよ。

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とはいえ、寅さんもスマも笑っているので
夫婦の健脚を願ってお灯明をあげてきた。

思い返せば、ここ数年
駅の階段も下りが怖い時がある。
ことに、黄色い線があると途端に見えづらさが増す。
極端なガチャ目なので
若い頃から片方の目だけで見ることに慣れてきた。
それが年齢とともに、下りの段差が見えづらいことと関係しているのかも。

気持ちだけは若いつもりだけれど、
これからも折り合いをつけていかなくちゃならないことは
少しずつ増えていくのだろうな。
とりあえず、夜道の段差には気をつけなくちゃ。

だいぶ下り、人の姿も増えてホッとしたところに荒木神社という社があり
口入稲荷大神という縁結びのご利益がある神様がおられるとのこと
男女の縁だけではなく、人や物とのご縁にも良いとか
就活が始まるスマにも、いいご縁がありますようにとお願いしてきた。

そこでつい可愛くて引いた狐みくじ。
開くと末吉の文字。
末吉かぁと少しがっかりだったけれど
いや、欲張らず、末吉くらいがちょうどいいのかも。
ねぇ狐さん。



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by sarakosara | 2017-03-10 18:27 |