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秋田の伯母

秋田の雄物川の二度にわたる氾濫で
開催が危ぶまれていた大曲の花火大会が
当日朝方まで徹夜で行われた懸命の河川敷の復旧作業で
無事に開催に至ったという。
お借りした画像だが、ほんとうに美しい。

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今年の春、秋田に住んでいた伯母が他界した。
父の兄と結婚した伯母は元々は関東の人だった。
横須賀生まれのお嬢様で
学徒出陣していた伯父が寄宿先になっていた伯母の家で
出逢ったという。
ロマンスだなぁ。

伯父と結婚後は、生まれ故郷を離れ
三人の子供を育てながら岡山に数年
その後は伯父のふるさと札幌に長年住み
伯父が亡くなった後は、息子の住む秋田に移り。
年の暮れには、よく「きりたんぽ鍋」のセットなど送ってくれたものだ。

ミコが生まれた時には
伯母手作りの木目込みの
愛らしい日本人形を贈ってくださった。

遠くに住んでいたので
私にはさほど近しい伯母ではなかったけれど
夏休みに何度か出かけ、お世話になった時など
子供心に、伯母の周りだけ
ゆっくりとした空気が漂っているような
浮世離れしたところのある、品のいい人だなぁという印象があった。

ここには書けない家族の色々もあった。
それだけに、その心の奥底には
計り知れない
到底私には覗くことのできない深いものがあるようにも思えた。

もう少し近くで話す機会も多ければ
伯母の心情に少しは寄り添えたかもしれないし
教わることも多い人だったと思う。


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こちらは地元の花火。

先日伯母の葬儀のお返しの品が届いた。
自分でセレクトする形式のもので
何にしようか迷っていたのでこんな時期になってしまったけれど
笹の葉が清々しく描かれた大皿を選んだ。

みんなで囲む食卓に上れば
伯母を思い出すこともあるだろうし
時々は思い出話を子どもたちにしてもいいし。




by sarakosara | 2017-08-28 06:23 | 想う

サボテンの花

サボテンの花が咲きました。
ミコが小学生のときに買ってきてくれたもの。
最初は手のひらにすっぽり収まるほどの小さな鉢に植えられ
色とりどりの砂が敷いてあって可愛らしかった。
カーネーションが定番だろう母の日に
トゲトゲのサボテン、ふた鉢。
けっこう斬新なプレゼントでした。

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でも、小さかったミコが
一生懸命選んでくれて
うれしそうに渡してくれたのだろうその頃を思うと
愛おしくて思わず笑みが。

だんだん大きくなって植え替えたりしたものの
一度も花をつけることはなかった。
それが20年近くたった今年
初めて花が咲いたのです。

たまにしか水もあげない窓辺で
小さな花は二日ほどでしぼんでしまうところ
幸運にも見つけることができた。

トゲトゲのてっぺんに咲いた小さな可憐な花。
嬉しくて、すぐに写真を撮りミコに送りました。
今頃になって、咲いてくれたよと。

思い返せば10年以上前
思春期の女の子たちは
みんなと一緒が好き
つるんで同じことをして盛り上がることの好き
そんな世界では
ちょっと生きにくいこともあったミコ。

私と違う個性に
私自身、母として戸惑うことも多かったし
実際ぶつかることもあった高校時代。
愛おしい気持ちと、持て余す気持ちが正直あったし
私のトゲにミコが傷ついたこともあったろう。

でも気づかれないほど小さなサボテンの花のように
人の気づかない傷みを感じることもできる子だと思ってきた。

そんなミコの良さに気づいてくれる人がいればいいなと思い続け
きっといると信じ、
そしてめぐり逢った人。
2月から一緒に住み始めてはいたけれど
8月17日無事その人の元へと入籍を済ませました。


先日はウェディングドレスの試着に。
お式は和装で神前式がいいと
今流行りのチャペルでの式も、可愛い花冠もいらないと言う。

なのでお色直しで着るドレスにはベールはない。
試着のこの日限りのベール姿。
こちらのドレスも試着のみ。


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別のシンプルなミコ好みの一着があって
係のお嬢さんに、こんなに早く決まる方は少ないんですよ
ご自分の好きなものがはっきりわかっているのですね
素敵なことですね、そんなことを言ってもらいました。
結婚式は来年の二月です。


15日までだったお盆休み
お墓まいり以外はどこも出かけずだったけれど
前半はミコが泊まりにきて
一緒に私たち両親からのプレゼントを買いに行きました。

昔だったらタンスやドレッサー
それに着物なんかを用意して持たせたのだろうけれど
一人暮らし同士だったから色々あるし
だから何も要らないと。
それで選んだのが、真珠のネッックレスとイヤリング。

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いくつかの中から好きなメッッセージプレートを入れられますよと言われ
三人でこの言葉を選びました。

お盆後半、ミコたちは彼の実家のある仙台へ。
その後、入籍を済ませ
京都にプチ新婚旅行、スマにも会ったようです。

二人の船出、身体に気をつけて、幸せにと祈ります。





by sarakosara | 2017-08-21 22:33 | 家族のこと

京都で買いたかったもの

8月の今になって
冬の京都便りもどうかと思うのですが
あの時に、どうしても買いたかったものがあったので、
そのことだけ書いておこうと思います。

京都最終日はは朝から雨でした。
それを見越して前日に予定を詰めていたので
朝はゆっくり起き
散歩がてら朝昼兼用の食事をとって
そのまま残りの予定に向かうことに。

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出かけるときはさほどでもなかった雨が
だんだん強くなり、街中に着く頃はけっこう降ってきた。
しかし歩け、歩け。

スマが見つけてくれた河原町のcinq cafeというお店でランチ。
町屋をリノベーションしたという、居心地の良いカフェで
ランチも三人それぞれ違うものを頼み、ちょっとずつ交換。

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さて、ここから
私が今回行ってみたかった「裏具」という
オリジナル文具を扱うお店に向かう。

再び鴨川を渡って宮川町というところ。
雨だけど歩きで大丈夫?とスマ
靴の中に雨が染み込んできて正直少し気が滅入っていたけれど
地下鉄やバスを使うにも中途半端な場所
せっかくの京都だもの、歩くよ〜

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表通りから細い路地を入る
ひっそりとした町屋が続き
ここのどこにそんな店があるのか
うっかりしたら見落としそうな場所
小さな看板の小路をさらに奥に入った、こじんまりと小さなお店だった。


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そして買いたかったのは、これ。
吉帖という、暦仕立ての手帳。
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開くと、蛇腹折りのお経本みたいな体裁で、
一年366日(閏年の日数も含む)の誕生花、誕生色が載っている。
一年で使い切る日記帳ではなく
ここに大切な記念日や、家族、友人の誕生日など
心に留めておきたいことなどを
事あるごとに記していくもの。
これからずっと使い続けるつもり。

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この吉帖、いつも密かに読ませていただいている
言葉を交わしたこともないブロガーさんが紹介されていて
いつか京都に行ったらお店に寄ってみようと思っていたもの。
手頃な値段でもなく、手にとってしばらく迷ったけれど
一生ものと思えば、高い買い物じゃないなと思い切って買ってきました。

私の念願は叶ったので
そこから寅さん、スマの行ってみたいという
三十三間堂にまわり
スマの部屋に戻ったのはそろそろ暗くなる頃。

雨は少しもやむ気配がなく
三人とも足元がびしょ濡れ。
ゆっくりできるように新幹線は遅めをとっていたので
スマの部屋で一息ついてから
夕飯は一緒に近所の店「料理処はな」まで。

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雨粒が光るその向こうは川端通り
車のテールライトの赤が映り込む
その向こうは鴨川、そのまた向こうの町の灯りも滲んで見える。

心と手をかけた料理を楽しみながら
今までのこと、これからのこと、ゆっくり話すことができた。


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スマにとっては再びの学生生活、
私たちが思う以上にハードな日々であったようだが
残すところ、あと半年と少し。

5月の病気のことも研究室の皆心配してくれて
帰ってくるのを心待ちにしてくれていた。
スマなりに築いた場所なのだろうけれど、ありがたいことだなと思う。
夏休みもなく研究の追い込みに入っている。

子どものことは幾つになっても
たとえ大人になっても心配なものだ。
もちろん信頼し、本人に任せればと思っている。
思ってはいるけれど、
いざ助けを求められれば、放ってはおけない。

ひとつ心配し、ひとつほっとし。
そんな繰り返し。

いつしか立場は逆転していくのだろうけれど
それでも親はいくつになっても子を案じていると思う。


体調快復して、6月、7月は就活に忙しかったスマ。
ありがたいことに希望していた学校に採用が内定した。
内定の知らせをいただいた日も吉帳に記した。

来年は学生生活を卒業
新しい職場で、化学科の先生だ。
またひとつ、ほっとしている。




by sarakosara | 2017-08-03 22:42 |