留萠線

今日が留萌線のラストランだと
さっきニュースで知った。
ああ、そうだったったんだ。

北海道の路線が大幅に廃線になるとは聞いていて
やりきれない気持ちがしたけれど
その中に留萌線も含まれていることは知らなかった。

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2010年、私はひとりで父の生まれた場所留萌
そして祖母の生まれ育った地、増毛を一度訪ねたくて
かねてからのその願いを叶え旅に出た。

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真冬の北海道。
ブログの友人にも会い
忘れられない旅になった。

そして念願の地へ向かう車窓から見える
真冬の凍えた風景。

でも私の心は温かな想いにいっぱいで
涙がこぼれ、幸せな気持ちに満ちていた。

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線路の果てるところ。
そこは私と祖母をつなげる場所。
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地方の廃線は何も北海道に限ったことではない。
企業も利用者が少ない路線は採算が合わず苦しいのもわかる。
代替輸送の手段は色々考えられているようなので
致し方ないことなのだろうか。

雪のない都会
そして頻繁に電車がやってくる街にすむ私には、
そのほんとうのところは、きっと理解し得ない。
でもね、切ないよ。

大正10年から走り始めた留萌線。
その翌年に留萌で生まれた父
町は活気に満ちていたのだろう。
95年間、お疲れ様。
祖母の育ったところへ運んでくれた留萌線、ありがとう。


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# by sarakosara | 2016-12-04 21:51 | つぶやき

師走の干し柿づくり

関東地方で54年ぶりに11月の雪が降った日の夜
お隣のおばあちゃんから
渋柿だけれど、干し柿にすると美味しい柿があるの
要らない?と電話があった。

お隣に生った柿の実だ。
甘柿は毎年もらうのだが
渋い方は今回初めていただく。

さて初挑戦の干し柿。
初めてだったのでカビないか心配で
熱湯をくぐらせた上に、焼酎で表面を拭いてから
芯に紐を結んでベランダに干した。

前日の雪がまだ屋根に残る翌朝
キンと冷えた空気が
柿の肌に染み込み
少しずつ美味しくしてくれるようでワクワクする。

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ミコが体調を崩して帰ってきている。
先々週から具合がよくなかったのだけれど
無理に無理を重ねて拗らせてしまった。

どんな仕事もそう簡単に穴を開けるわけにはいかないが
教師は子ども相手の仕事なので
より一層責任感で休めないことが多い。
一人の先生がひとクラスの授業をほとんど受け持つ小学校はなおのこと
無理をしても仕事に行ってしまう。
代理の先生がみてくれないの?ときくと
よほど長期の入院とかでない限り
担任が休みの間は自習になってしまうとか。

今様子見だけれど
腎盂炎を起こしてしまうと
入院も考えなければならないようだ。

学期末の忙しさに加え
家庭をまだ持っていない20代後半の働き盛りは
各主任業務も請け負って
山ほど任されていることがある。

小柄で細いミコだけど
タフで頑張りがきくところが取り柄だったのに
ああ、こんなこと初めてだよ
情けないなぁと嘆いている。

走ってばかりじゃ疲れも出るよ。
そんな時期だったのよと励まし
身体を壊しては元も子もないんだからと言い聞かせる。

週末、半ば強制的に我が家に連れてきて休ませていたら
ほんのすこし楽になったようだ。
明日からはまた学校。
今学期もあと少し、無事に乗り切れるだろうか。

一週間たった干し柿は
良い色合いになってきた。
美味しく出来上がる頃はいつもの元気なミコに戻っていますように。












# by sarakosara | 2016-12-04 17:04 | 日々

二の酉

我が家恒例、霜月の酉の市。
今年は勤労感謝の日に
いつもの鷲神社二の酉へ。
今年は深夜からの雪も予報されていた寒い日。

外で二時間近く並ぶことも想定にいれて
寅さんとふたりダウンにマフラー手袋ももってでかけたが
底冷えはするけれど、風がないせいか
思ったよりも寒さが堪えない。

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暖かな色にともる提灯の明かり
きこえてくるお囃子
露店のかけ声

並ぶ人並みの背中をみながら
この穏やかな時間が続くよう
そんなことをいつもよりも強く願った。

結婚する前の年から通い始めた酉の市。
子どもや親達が一緒の頃は
あと何度来るのだろうと考えたことなどなかったけれど
気がつけば、一年の早さが身にしみ
いつまでこうして来られるのかなと思うこともある。

あたりまえのように続いてきた日々が
あたりまえじゃないと思うことの増えたこの頃。

それでも私たちは明日に何があるか知ることができないなら
重ねる一日一日を
できれば笑顔ですごしたいと思う。

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「酉の市は春を迎える神事です」
鳥居のむこうに見えるこの言葉を
今年もみながら歩くことができたこと
威勢のいい手締めで
新しい熊手を手にできたこと
帰りに寅さんと一杯呑みに寄る楽しみ。
ひとつひとつのことに感謝しながら。





# by sarakosara | 2016-11-28 19:30 | ぶらさら子 | Comments(0)

be OK

スマがかつての職場で
仲良しだった先輩先生の結婚式で帰ってきた。
正式な結婚式の招待は初めて。
礼服に白のネクタイで
テンションあがるな〜と、いそいそでかけていった。
三年社会人をしていたけれど
年齢より幼く見えるから
院で三学年年下の子達といても少しも違和感がないスマ。
けれど、こうやってきちんと礼装をすると
やはり大人びてみえる。

毎日夜中まで実験の日々
とことん追い込まれていることも、こんな時には話してくれる
色々悩みは尽きないようだが
離れて暮らしているので
そんな細かい日常のことはふだんは見えてこないから
私としては助かっているし
結局最終的には自分で決めてきた今までだし
それでいいと思う。
いくつもの良き出逢いにも恵まれたこと、それで十分だ。

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いっぽう私
今月は大好きなCNBLUEの5周年の
ライブツアーがあってライブ三昧。
彼らもスマと同じ年頃。
やはり悩み迷う日々を曲にすることも少なくなく
リアルタイムでスマと重なることもあり
それだけに愛おしくて
何かを模索しながらつかんでいこうとする姿に共感する。

今回のツアーアルバムの
オープニングの曲「be OK」
最初に聴いた時胸にしんと沈んでくるような歌詞とメロディに
惹き付けられた。

誰しも道に迷っていた時があったはずなのに
大人になるうちに、そんな日々を忘れていくのかもしれない。
怖いものが少しずつ減っていると思うのも
そんなことなのだろうか。
でも、大丈夫、
be OK と言ってきた日々もどこか胸の奥にあるはずだ。



Twitterに訳詞をあげてくださっている方がいた。

Be OK

ひんやりした空気が
僕の目を覚まし 蘇らせる
いつものように

それから 僕の中の暗闇を
取りのぞこうとしたがる

鏡の中の自分と向き合う時だ
誰かが 僕を見ている
映った姿は僕の別の姿
ただ 微笑みたいだけだよ
大丈夫さ


「上手くいくさ」
誰かが僕に伝えてくれる
でも
「嘘だ」
吐き出せないけど

僕が 胸のうちで抱いていたものじゃない
ずっと何か無くしてしまったと思ってる
望んでいたものじゃない
でも 言い聞かせよう
「大丈夫さ」



朝には
すべてのものが
活き活きしている
いつもと同じように

でも まだ 暗闇が僕を 落ち込ませる
自由にさせてくれない

鏡の中の自分と向き合う時だ
誰かが僕を見ている
映った姿は僕の別の姿
ただ 微笑みたいだけ
大丈夫さ

「大丈夫かい?」
誰かが 僕には尋ねたとしても
「大丈夫さ」大声で叫ぶさ
大丈夫だよ





# by sarakosara | 2016-11-13 15:11 | 好きなこと

寒露の夜

昨日のM子ねえちゃんの来宅、
私はもう10年ぶりくらいだと思い込んでいたのだが
なんと、父が亡くなった年に来ているという。

寅さんは、言われて思い出したらしく
そういえばと、その時の話をしだしたので、M子姉の思い違いではない。
それどころか、おでんを作ってくれたとか
スマ君はいたけれど、ミコちゃんは旅行中だったとか。
しかしそのひとつひとつ、いくら記憶の糸をたどっても
いっさい思い出さない。
自分大丈夫か?と思ったけれど
なにかそのあたり、
気持ちがバタバタと落ち着いていなかったせいなのだろうか。


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両親の仏壇にお菓子をお供えしてくださり
お線香をあげたあとにそこに座ったまま
「昔あなたの家に行った頃ね
おじさんは悪い人だと思ってたのよ。
ほら、おばあちゃんとおじさん、色々あったじゃない?」
父と祖母の不仲はM子姉も色々知っている。

とはいえ、父の仏壇の前でそんな話をいきなりしはじめて
私もちょっとムキになって
父の弁護をした。
「それでも、その後母がなくなって、
私が結婚してからみんなで同居するまでの数年
父と祖母はいつしか寄り添うようになり
年老いた祖母を父はよく面倒みたと思う。
祖母もそんな父を頼りにしていた」

うん、そうだよね。
叔母さんが亡くなるのは早すぎたけれど
あの時間があってよかったのかもね。
M子姉は、そのこともちゃんと知っていた。

M子姉のお母さんの話にもなった。
晩年こそ介護が必要になったけれど
ずっと小学校の先生を勤め上げ、その後も華道の先生として
生徒さんを教え、いつもしゃんとした人だった。

その伯母がまだ現役で元気な頃の
気性の激しさを物語るささやかなエピソードの数々
それをを初めてきいて驚いた。

やはり、増毛のY田家の血筋は争えないと
祖母達姉妹の激しさとともに
その子らも一様にみな気性が激しかったようだねと
そんな話にもなった。
いや、実はM子姉にもその片鱗はみられる。

「鰊場育ち」歌うのが上手いのよ。
こんどカラオケいこうね〜と
お持たせのワインですっかりいい気分。
同い歳の寅さんとの時代話も大盛り上がり。
時代、国、結婚。
世界中歩いてきたM子ねえちゃんならではの話もきけた。

今は自動翻訳機があって
それで仕事が減ったらしい。
「けっこう精巧な翻訳機が出てきて、うまいこと訳しちゃうのよ。
ほら、私は恋愛話を翻訳しているわけじゃないからさ
それで十分なんだって」
コスト削減のほうが重要らしい。

「でもね、スーパーで働いて思ったの。
人と会って話すことって新鮮で楽しいって。
怒られたってぜんぜん嫌にならないよ、不思議と」

今や生活がかかって働いているわけじゃないから
暢気なことを言ってるだけかもしれないけど
数年前、ここ二三日、誰とも話してなくて
なんて突然電話があったことを思えば
なんだか楽しそうで、よかったなと思う。

帰りがけ、大切そうに新聞にくるんだ包みをあけて
よかったらもらってくれる?と
焼き物の花瓶をプレゼントしてくれた。



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趣味の陶芸で作ったのだという。
めったに人にはあげないのだけど
大切にしてくれそうな人にだけ貰ってもらうのだという。

どんな花にもよく似合いそうな
ぽったりと可愛くて味わいのある焼き物だ
いちばんにどの花をかざろう。



# by sarakosara | 2016-10-10 17:18 | 思い出小箱

煮豚ことこと

再従姉妹(はとこ)のM子ねえちゃんから連絡があったのは
9月の終わりに近い頃。
来月の始めに大学時代のサークルの展示会があってね
そっちに近いところだから、帰りに寄ってもいいかな。と。
ちょっと一方的な展開で、あららと思っていたのだけど
よくよく話をきけば、初孫ちゃんが誕生したとか。

M子ねえちゃんも、私と同じひとりっこ。
息子のS君もひとりっこ。
大恋愛の末の結婚は途中でうまくいかなくなったけれど
その後も翻訳の仕事と子育てを両立してきた。
S君も30代になり、今回の嬉しい報せ。
今やっと、ほっとひと息なのだろう。

私より七歳年上。
一人っ子どうし、子どもの頃はよく買い物や映画に連れていってくれたり
M子ねえちゃんが大学生の頃は
一人暮らしのアパートにも泊まりに行った。
大人で美人でちょっと辛口
お洒落が上手で憧れのお姉さん
あえば、いつもまとわりついていた。

辛口マイペースは相変わらず。
さすがに最近は翻訳の仕事もあまりこなくなって
1日家でひとりももったいないなあと
この間からスーパーで働きだしたという。
びっくりでしょ?と笑いながら
自分より年下の熟練さんに叱られたり
実にびっくりな日々を過ごしていることを面白おかしく
電話口のむこうで話す。


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数日前、胃腸炎になって仕事を休んだ。
胃腸の痛みはもとより、身の置き所もないほどだるくて、
こんな状態でおもてなしができるかと心配だった。
よほど延期してもらおうかと思ったけれど
この後も色々週末は予定があるし
M子ねぇちゃんも楽しみにしているだろうと思うと
ここは早く治してと気合いをいれた。

木曜日は食べ物の写真を見るだけで気持ち悪くて
1日何も口にできなかったのに
金曜の夜には見るものぜんぶ美味しそうで
まだ消化の良いものしか食べられないから
もうお腹がぐうぐう。
我ながら回復力の早さはみごと。


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昨日は職場の友達に教えてもらった煮豚を作った。
まだ自分は食べられないので
ほんの少し味見をしながら
ことこと、ことこと、じっくり煮込んだ。
柔らかくて品のいい味にしあがったと思う。

M子ねえちゃんの話は辛口で面白い。
昔私の実家に泊まりにきた時は
父もたじたじで苦笑い
母方の親戚なので、
母も、Mちゃん!、なんて、たしなめることもあった。
甘辛い煮豚を食べながら
さて、今日はどんな話が飛びだすか。
思い出話に花が咲くかもしれない。





# by sarakosara | 2016-10-09 15:02 | 日々