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眼の中の海月

6月に書いた記事に、なんとか乗り切っていかなければならない時と書いたけれど
その通りの6月になってしまい
6月半ばからひどい後頭神経痛になって、間欠的に続く痛みに
ほとほと参っていました。

山積みの仕事に追われて
想像以上の負荷がかかってのこととはわかっていても
一日休んで治るものでもないので
鎮痛剤でごまかしごまかし。

またそれがたたったのか、
今度は眼の不調。
ずっとここ数年、光視症(老化の一つの現象とのことなのですが)という、
眼のすみがピカッと光る症状が出ていたのが
だんだんひどくなってきたなと思っていたある夜
突然大きなクラゲが視界に現れ。

たぶん飛蚊症の一種だとはわかったけれど
糸くずなんてものじゃなく、
輪郭が丸くて黒く、中は透きとおっている。
ほんとにふわふわゆらゆら泳ぐクラゲ。


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ちょっと怖くなって翌日眼科に行ったら
硝子体剥離という、これまた年齢に伴い起こることと。
その剥離した残骸が、見えているのだとか。
ひどくなると、網膜裂孔、網膜剥離になるので
経過観察だけれど、今のところは心配ないと。

ただ、悲しいことに、このクラゲ
消すことは難しいらしく
そのうちに自然に視界の端に消えてくれるはず
ただ、それもなんとも言えずなのだそうです。

まぁ、普通に生活しているぶんには
気にしないようにずれば、やり過ごすこともできるのだけれど
仕事のときが困る。
白い紙に書かれた文字を校正していく仕事をしているので
まず白い紙の上では、クラゲがはっきり見える。
しかも、文字を追うところ、追うところと、ゆらゆら漂ってくる。

ああ、じゃまだ、じゃまだと
思わず目を擦りそうになってしまうけれど、
ゴミじゃないので、目をこすっても消えるわけもなく。

一週間くらい経って、やっと気にしないコツを掴みかけたというか
文字に集中して、クラゲのことを頭から消すと
なんとか気にせずに仕事ができるようになったけれど
気を緩めて、クラゲを思い出すと、またゆらりと、そいつはやってくる。

頭の中にはハリセンボンが住み着いて頭痛を起こし
眼の中には黒いクラゲが、ゆらゆら。

私の心の持ちようで、うまく飼い慣らせるのか、
この仕事を続ける以上、
上手にこの子たちと付き合っていくしかないのだろう。


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眼の異常を感じた時に
眼が商売道具なので、一瞬仕事がもう続けられないかなと頭をよぎり
いつもやめたいと思っているのに
そうなった途端、急に仕事に未練が湧いてきたりした。

自分の本当の気持ちがちょっと垣間見れたりしたことは
副産物というか
おまけみたいなものだったかもしれない。

ちなみにパソコンの画面も、クラゲがよく見える。
頭痛も重なっていたので、なかなかパソコンに向かう気になれなかった。
鬱陶しいけれど、これも慣れていくしかないのだろう。

で、クラゲって、漢字で書くと
水母と海月がある。
海月の方がちょっとロマンチックのような気がした。
だからタイトルだけでも、
せめてもの、海月。








# by sarakosara | 2019-07-07 17:22 | 日々

夢の余韻

二日続けて、母と祖母が夢に出てきた。
母や祖母のことは時々文章にしているけれど
それほど夢に出てくることはないし
朝お仏壇に手を合わせる時に、亡くなった人たちに、
ひと時思いを寄せ
今日もお守りくださいと願うけれど
しょっちゅう考えているわけでもない。

けれど、目覚めた時にはっきり思い出すことができるほどはっきりと
朝方の夢に見たときなどは、
一緒に暮らしていた頃の感情が蘇って
切なくて、哀しいような、一方甘やかな恋しいような
なんとも言えぬ気持ちになる。

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土曜日の朝、母とミコを
日曜日の朝は、祖母とスマを
たまたま一緒に夢に見た
私はその中で、娘だったり、母親だったり
子供達も大人だったり、小さかったりする。
でも、母や祖母は、なぜか晩年の様子が多い。
だから少し哀しいのかもしれない。

目覚ましで飛び起きる必要のない朝だったので
忘れないように、消えてしまわないように
しばらく目を閉じて反芻しながら余韻に浸っていた。

みんな私の大切な人。






# by sarakosara | 2019-07-07 16:43 |

みずいろ

カレンダーは6月。
関東は7日に梅雨入りした。

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5月から6月は例年企業健診をする会社も多く
データチェックの仕事が立て込んできて、大きな企業の人数の多いものも抱えるため
一日根をつめると、夕方にはぐったり。
眼の奥も痛く、肩もガチガチ。
職場の更衣室で着替えながら、ああ、疲れた〜と、口々に言い合うのもこの季節の定番だ。

それでも、一年で一番日の長い頃、
外に出ると、気持ちのいい夕方の風が吹いていたりして
今日も一日お疲れ様と
大きく背伸びをしたくなる。

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そんな日はわざと裏道を選び
ゆっくりゆっくり自転車をこぎながら
空を見たり。

ああ、夕飯なににしよ〜
めんどうだなぁ
帰ったらいい匂いの夕飯ができていたらいいなぁとか思ったり。


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道々の紫陽花も色づき始めた。

父の庭の紫陽花が数年前にダメになってから
新しいものを地植えにしようか迷っているけれど、
昔母が好きだったほんのり淡い水色の紫陽花に似たものが見つからない。

間に合わせみたいに昨年買った小さな鉢植えは
今年も元気に咲いてくれた。
隣の鉢のガクアジサイも、色づいた。
ルリマツリも花をつけ出して、
玄関先は水色がいっぱい。


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母の命日、帰ってから撮った空に、偶然ツバメが写り込んでいた。
スイーっとゆるい弧を描いて飛ぶ姿を見かけるのも
この季節ならでは。

雨のステイションの歌詞を思い出す。


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6月は、なんとなくもの憂くて
朝もエンジンがかからないし、
雨も多いけれど
なんとか乗り切っていかなければならない時。

雨の合間に
こんなご褒美の夕暮れもあるから。


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# by sarakosara | 2019-06-09 17:14 | 日々

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