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母と桜

30年も前になくなった母にとって、桜はどんな花だったのだろう。
近所に大きな桜の木がなかったのもひとつかもしれないけれど
思い返してみても、母と桜の話をしたこともなければ、
一緒に桜を見に行ったことも記憶に無い。

母の大好きだった花は沈丁花に紫陽花、
どちらも散らない花。
どちらかというと目線よりも下に咲く花。
見上げる花を見るゆとりがなかったのだろうか。
それともあっという間に過ぎてしまう花に気づかなかったのか。
そんなわけないか。
母と桜_f0231393_18445557.jpg

まるで桜の花が散るように、たった四日寝付いただけで逝ってしまった母だったけれど、
母との桜の思い出がないのを今さら不思議に思うことがある。
今いたら一緒に見上げてみたいな、どこか連れていってあげたいなと思う。
Commented by トックン at 2010-04-09 21:05 x
そういえば、私は母の好きな花がなにか知らないなあ。
聞いた記憶もないのです。

知ってるのは食べ物の好みだけ、というのもなんだかな~^^;
Commented by mimizu-1001 at 2010-04-09 23:34
どちらも散らない花。
どちらかというと目線よりも下に咲く花。

思いがあらわれてて、好きだな、こういう言い回し。
Commented by sarakosara at 2010-04-10 08:39
トックン
トックンの好きなユリネを茶碗蒸しにいっぱい入れてくれたお母さん。
きっとお料理するのも、美味しく食べるのも好きな方だったのじゃないかな^^
庭の沈丁花や紫陽花はよく母と一緒にみたの
いつか鎌倉の明月院の紫陽花を見に行きたいねって口癖だったのよ。
Commented by sarakosara at 2010-04-10 08:44
みみずさん
散らない花っていうのは、ついこのあいだのトックンの記事で気づいたの、
そういえばどちらも散らずに朽ちていく花だなって。
ただの偶然なのだろうけど
なんだか母らしいなって今さら思いました。
Commented by yuuko-11 at 2010-04-10 17:27
思い出したな。
子どものころ、母と花見に行ったのだけど
二人だけというのがイヤだったなあと…

そうそう、母が人里離れたとこの桜とか見に連れていくと
なんか、ちょうだいしてきまつ。
野花とかシャシャキ(仏さんの葉っぱ)とか…
石持って帰ったこともあったな。
Commented by sarakosara at 2010-04-11 07:54
夕子ママさん
お母さんにしたら小さな夕子ママを喜ばそうとしたのだろうね、
親の想い、子の想い、うまくかみ合わないこともあるけど、
ふたりで作ってきた時間はお互いに愛おしいものだと思います。

うふふ、そんな花見がいちばんいいな。
義母がそんな人でしたよ、郊外に散歩に連れていくと
あの花を摘んでいこうとか、帰りに車をとめてねって注文多かったな。
面倒で時々聞こえないふり、忘れたふりしたこともあったけど
そのくらいきいてあげればよかったなって今さら思う。
石は漬物用?あれって「この石!」とか思うらしいね、いや観賞用だったりして^^
by sarakosara | 2010-04-09 18:47 | 思い出小箱 | Comments(6)

遠きにありて思ふもの


by sarakosara