捨てられない
2011年 02月 04日
午前中歯医者さんへ行く道は、暦どおりのぽかぽか、春を思わせる日差し。
そして節分の昨日は、午後から子供達の幼い頃の作品整理。
屋上の物置にしまったままだった、大きなクリアケースにたっぷり二箱。
後からゆっくり仕分けをしようと、そのままとってあったもの。
昨日もぽかぽかで、
たっぷり日がはいるミコの部屋に荷物を広げて片付けはじめる。
学級通信など、きりがないものは懐かしく読みながら処分へ。
テストやら、何で?というものまでとってあって、これらももちろん処分。
通信簿や文集は保存。
思い思いに描いた絵は、なるべくカメラにおさめ、
思い切って捨てるほうへとまわし。
やれやれ、これでクリアケースひとつおしまい。
ところが・・
やれやれとは思ったものの、
燃えるゴミに出す分としてまとめた大きなビニール袋がなぜか気になる。
私の油絵を処分してしまった時のさびしさを思い出す。
あの時はあれよあれよという間だったけれど
写真におさめたとはいえ、子供達の絵、捨てちゃってもいい?
なんだか気持ちがざわざわとする。
ああ、やめた。
やっぱり絵はとっておこう。
ちゃんと整理すれば、たいしてかさばらないはず。
見ていて楽しくなる絵はとっておきたい、
決めた、決めた。
そんなわけで今日も午後からもう一度ビニール袋をあけて
絵だけ仕分けなおし。
とてもくしゃくしゃにはできなくて、そっと入れておいてよかった。
そんな仕分けなおし中に
ミコの一年生か二年生の頃だろうか
硬筆で清書された、たんぽぽという詩が出てきた。
たんぽぽ (まど みちお)
「たんぽぽさんって
まぶしいのね。
ひまわりさんの子で、
お日さまのまごだから。」
と、ちょうちょうがきいた。
たんぽぽは、
うふん と わらった。
「わたしはとてもかわいいしだなあとおもいました。
たんぽぽさんってまぶしいのね。
というところがとてもおきにいりなところになりました。」
添えられていたミコの感想。
小さなミコやスマがかえってきたような、
今日は立春。