Fly me to the moon
2013年 05月 26日
これで二度目。
最初はもう20年以上前かもしれない、とってもよく憶えている。
高校の校舎の窓、
4階から、校庭の向こうに体育館が開ける方向へ
ちょうどピーターパンのように、
でもおそるおそる、手を広げて。
最初はすーっと地面へ向けて斜めに落ちて行って
危ない!と思った時にふわっと身体が浮き上がり
飛び出したらとっても気持ちよくて
地面と身体が水平になりながらすーっと、
とても興奮した。
今回はその時のように、完全に自分で飛んでいるのではなく
道具を使っていた。
例えば風の谷のナウシカに出てくる、メーヴェという乗り物ののような。
でも、あの鳥のような形ではなく
どちらかといえば、小さな気球に身体がぶら下がっているような具合。
助走をつけて、飛び上がると
ふわっと、勢いよく身体が上昇し、みるみる地面が遠のいていく。
身体を左右によじりながら、方向を変え、
最初は少し怖かったけれど、
じきにコツをつかんで、家々の屋根の上から、背の高い建物の間も
上手にすり抜けながら、飛んでいた。
あちこちに同じようなものに乗って飛んでいる人がいる。
怖がってためらう人にも
「怖くないよ、コツをつかめばとても簡単」
なんて励ましながら。
私は夢を見ている時に、これは夢だと思ったことがないから
それは夢の中ではまぎれもない事実であり、ひとつの現実。
でも、もし現実で飛んだら、ありえないことだと思うはずなのに、
夢の中では驚きながらも、案外平静にその状況を受け入れているわけで
やはりそれが夢の夢たる所以かもしれないと思う。
昔から人は空を飛びたいと思い続けてきた。
今や、飛行機やロケットで、
空はおろか宇宙にも飛んでいくことができるけれど、
やはり生身で風を受けながら飛ぶということは、
今も人間の夢なのかもしれない。
今夜は満月。
フライミートゥーザムーン
月まで連れていってもらおうか、夢の中で^^
父の部屋から撮った水曜日の月。
今日は6月に祥月命日を迎える、母の33回忌をします。
菩提寺で家族だけで。
そのことはまた後日ゆっくりと。