花曇り
2015年 04月 04日
ゆりかもめに乗り換えて日の出桟橋へ。
浅草へ向かう水上バスに乗ります。
寅さんは初めて、私は以前ブログの友人と一度乗ったことがありました。
お天気は時々小雨が降るあいにくの様子だったのに
待ってくれない桜をもとめてなのか
けっこう人が多くいます。
団体さんから先に乗船、上の見晴らしのいいところはすでにいっぱいだったので
下のフロアに座りました。
水面に近い下の階だけれど、テーブルがついていて
売店もあったので、
ブログの友達と一緒の時に気になっていた
水上バス限定の「隅田川ヴァイツェン」を寅さんに所望。
二人で一杯を半分ずつ。
平成27年のお花見の始まりです。
ひと心地ついたので、船の後ろのデッキに出て
両岸の景色を楽しむことに。
船は築地市場を通り過ぎ
佃島の超高層マンション群をみながら走っているところでした。
春休みで、親子連れも多い。
年輩の女性の友人同士
それから私と同年代と思われる人が老親を観光に連れ出したり
色々な人でにぎわっていました。
隅田川にかかる橋をいくつもくぐり。
ブルーのここは、清洲橋。
ドイツのライン川に架かるケルン橋をモデルにしているらしい。
3月21日から4月12日までは
お花見特別ダイヤになっていて
いつもの終点より遠く
特別に吾妻橋より上流まで回遊してくれます。
墨堤公園あたりの桜が船から眺められるということで
お天気がよければ、もっと鮮やかに桜が映えたことでしょう。
毎年寅さんと一緒に見る桜。
初冬の酉の市とともに
毎年の恒例行事になり
過去記事をみると、その年々がよみがえります。
互いの両親も見送り
すっかり暢気な私たち。
今はご褒美の時間だと、そう思うことにしています。
舞い散る桜の中の若いふたり。
これからひとつの道を歩いていくのかしら。
この日はお日柄もよかったのか
結婚式の前撮りのカップルもあちこちでみかけました。
満開の桜の下
きっと心に刻まれる日になることでしょう。
そんな二人だった私たちも
一緒に歩き始めてはや30年近く。
寅さんとは7歳年が違うので
親の心配がなくなった今は
寅さんが幸せであるようにと、そんなことをよく思います。
もちろん互いに年をとったので、ささいなことでイラっとすることもある。
けれど、何かに追い立てられる日々が過ぎた今だからなのか
あと何年一緒にいられるのかなと
そんなことを時々思うこともあって
すると、できるだけ笑顔がみていたい、そう思うのです。
3月も終わろうとしてしてた30日、
急遽、今年度の地区の班長をすることになりました。
任期二日前のこと。
本来なら来年のはずだったのだけれど
今年務めるはずの方が、とある理由で土壇場でのキャンセル
今の班長さんから代わりにと泣きつかれました。
今年は父の三回忌も終えたので
寅さんとかねてから計画していた旅がありました。
そこに、班長の話。
古い一軒家が多い地区の15軒の班長。
月一度の班長会、月二回の配布物。
ゴミ置き場の管理
各種の回覧も多くて
地区全体の訃報などもしばしばあり、回し遅れると大変。
気楽に家をあけるわけにはいかなくなりそうです。
事情は察してくれて、協力するよと言ってくれた寅さんも
旅行のことを言うと、少しがっかりしたような顔。
来年にすればいいじゃないかと思ういっぽう
一年を待つのがもどかしい、
楽しみにしていた寅さんを喜ばせたい。
去年の班長さんにもお願いして
なんとか算段して行かれたらと思っています。
水上バスに乗り込んだ時降っていた小雨も
浅草に降りた頃にはあがり
お花見のあいだ、降らずにいてくれました。
しかし、夕刻がせまるころ
言問橋から見える大きなスカイツリーの先端に
重い雲がかかりはじめ、また雨が落ちてきそうな気配。
そろそろ今夜のお店に向かおうか。
もう10年以上行っていないという
寅さんおすすめの店、「わくい亭」へ。
大きなメンチカツが美味しい!
この店に寅さんがよく行っていた頃は
こんな午後休はとれなかったね。
来年はいよいよリタイアの年になるかもしれません。
長いあいだ、お疲れさま。
店を出ると、少し肌寒い春の夜の雨が降っていました。