久しぶりに、朝から太陽が気持ちよく降り注いでいたので、
よしっと、大物を洗い、衣類の入れ替えもした。
季節の衣替えだけでなく、
何年もしまいっぱなしの必要ないものは少し片付けようと思い、
襖も外して、衣装ケースを全部ひっくり返したら、懐かしい物が出てきた。
ミコに作ったサンドレスと、白いワンピース。
サンドレスは幼稚園の頃だったろうか。
麦わら帽子と合わせると可愛らしかった。
白のワンピースは小学校のとき、ピアノの発表会のため。
リボンの刺繍のあるコットンレース生地で、
パニエペチコートを履いて、フワッとさせ、ミコもお気に入りだった。
二度ほどスマの友達から貸して欲しいと言われて、
着てもらったことも。
裏地まである袖つきのワンピースを縫ったのは初めて、
夢中になって、夕飯づくりをすっぽかしたくなるほど没頭した覚えがある。
写真の水色のギンガムチェックのワンピースは
誰かにあげてしまったのか見当たらないが、
この二枚は、譲ることも、処分することもしないまま、しまってあった。
先週からミコが新しい仕事に就いた。
春から続けていたのは、派遣で国立大学の事務職。
コロナ禍のため在宅勤務も多くて楽だったけれど、
やはりお給料の面や身分保証のもう少ししっかりしたところで働きたいということだったようだ。
今度の職場は正社員で現場勤務。
シフト制で、土日の出勤もあるようだが、
緊張の中にも、滑り出しはまずまずみたい。
将来的にやってみたい仕事のための勉強も続けている。
お姉ちゃんは、ほんと、色んなことやるよね〜
スマが笑いながらいつも言っている。
小さな頃から、お砂場にじっと座って遊ぶより、
一人でも黙々と歩いていく子だった。
そんな姿を思い出すと、クスッとしてしまう。
一見おとなしく、保守的に見られことも多いようだが、
実はマイペースなチャレンジャー。
踏み出した30代、どんな時になるか、離れて見守るのみ。