カテゴリ:旅( 81 )

醍醐寺の桜

今回の京都行きは
スマの卒業式はあくまでもきかっけで
寅さんがせっかくだから桜を見に行きたいなと言ったことにあった。

二年前の引越しの時は
近所の疎水の桜は満開だったけれど
観光などする暇もなく
引越しを済ませたら、車でとって返したから。

ところが今回、ソメイヨシノにはほんの数日早く
どこも二、三ぶ咲き。
よくて五部咲きという感じ。

惜しかったねぇと見頃の桜を調べると
しだれ桜が一足早いことがわかり醍醐寺に向かった。

醍醐寺といえば、有名なしだれ桜がいくつかあるが
その中ではあまり注目されていない
この金堂横の桜。
圧巻の存在感なのに、煙るように静かに佇む姿が
一番心に残る桜だった。

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醍醐寺といえば
秀吉の醍醐の花見で有名。
こちら霊宝館から三宝院の方を眺めたところは
まさに春爛漫といった様子で
手前の桜も満開を迎えれば
それは見事なのだろう。

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春の桜は毎年寅さんと見にいくのが恒例となっている。
桜の季節が近づくと、
今年はどこにいく?と、そのいく先を考えるのも楽しみなのだけれど
今年は京都でと早々に決まっていた。

子どもたちも一緒の家族旅行を卒業してからは
友達との旅行やライブ旅行など
自分の予定のことを優先することが多かったけれど
ここ最近、寅さんが行って見たいなというところは
なるべく先延ばししないで一緒に行こうと思うようになった。
特に遠出は年を重ねるとだんだん億劫になるし
体力が追いつかなくなることもあるだろう。.
人生には限りがあるということも思うようになった。

これから父さんの車で
ゆっくり日本中旅してみたいと言っていた母は
そんな夢を叶えることなく父をおいていってしまった。

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いつも変わらぬやさしさで見守ってくれる寅さん。
なのにわがままな私は、たぶんその半分もやさしくない。
でも、どんなに大切な存在かはわかっている。
寅さんの願いはできるだけ叶えたいと
今、思っている。





by sarakosara | 2018-04-16 21:00 |

傘松公園で股のぞき

橋立を渡りきり、成相山の麓にある
籠神社(別称 元伊勢神宮)をお参り。
ここは、天照大神のお孫神様に当たられる
彦火明命(ひこほあかりのみこと)を祀られている神社で
彦火明命が豊受大神が籠もられた時の御神鏡を持って
現在の丹後に天下られ、丹後、丹波を開拓したという
おおらかでたくましい神話の世界が感じられるところ。

籠神社、元伊勢神社、両方の御朱印がいただけます。

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ここに自転車を止めさせてもらいケーブルカーで傘松公園へ。

前回の記事で、笠松公園と書いたのは
傘松公園の誤りでした。

上から眺める天橋立。


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あちら側から、こちらへ向かって
自転車で渡ってきたところ。
これが斜め一文字と言われる傘松公園からの眺めです。
反対に、南方面から眺める姿を
龍が天に昇る姿に似ているということで飛龍観という。

さっそく、股覗きに挑戦。
これがね、意外と身体が硬くなっていて
思ったより難儀なんです。
おまけに寒い時だからコートを着たままだったのでなおのこと。

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狭い台の上でふらつきはしないだろうかと
身体を曲げるのに必死。

本来、空と海が逆さまになることで
海が空に見えたり、距離感が不明確になるなど
不思議な光景が見えるはずだったのに。
橋立を一瞬見たような、見ないようなという残念なことに。

寅さんにいたっては、本当に身体が硬くてひどいがに股になり
ここへのアップは断念しました(笑)

阿蘇海の眺め。

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山から降りる時は
面白そうだからとリフトに乗りました。
これが思った以上に急な下りで、阿蘇海、橋立、宮津湾を眼下に
ダイブしていくようなスリル満点。
高所恐怖症の方にはお勧めできないが
そうでない方はぜひと思います。

デジカメはおろか、携帯すら落としそうで怖くて
微動だにせず、その眺めを満喫しました。

砂州を自転車で戻った頃には陽は西に傾き
だいぶ時間を取ってしまったけれど
寅さん待望の伊根へ。
「海の京都」はまだまだ続く。



by sarakosara | 2017-12-10 16:05 |

この電車に乗らなければアウトという
ギリギリのタイミングで寅さん間に合い
東京駅では新幹線改札までダッシュして
ホームに着いたのが発車3分前。
ま、間に合えばいいのです。

早めの新幹線だったので京都着が9時ちょっと。
天の橋立、伊根、城崎と鉄道のアクセスが悪いため
レンタカーを予約してありました。
このレンタカーがクセものだったんですけどね。

まずは順調に天の橋立まで。
地の利がないので、こんな時はカーナビ頼み
順調にとは言っても、京都駅付近から二時間半ほどかかります。

日本三景のひとつ天の橋立は、寅さんも私も初めて。
せっかく天気にも恵まれたのだから
是非とも砂州を渡りきり、かの有名な股のぞきはしなければと
レンタル自転車でGO。

南から北へ向かう、長い松林と一本道。
その両側に海。

この写真の場合、右が宮津湾、左が阿蘇海。
両側を海に挟まれた一本道というのも不思議なもの。
この日はさほど寒さもなく、海風がなんとも心地よく吹いていました。

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砂州にある橋立茶屋で名物の「あさり丼」でお昼ご飯。
東京の深川めしとはまた違う
薄味で、あさりだけに、あっさり(笑)でお腹に重くない。
これでもかというほどご飯の上にあさりがたっぷりで
その滋味を堪能。

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再び自転車をちゃりちゃりこいで
レンタサイクルのご主人に聞いていた天橋立神社へ。
ここには磯清水という井戸がある。

「橋立の 松の下なる 磯清水 都なりせば 君も汲ままし」
泉式部も歌に詠んだといい
両側を海に囲まれているのに淡水が湧くという不思議な井戸。
日本名水百選にも入っています。

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そして阿蘇海側に立つ夫婦松。
私の自転車とともに。


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しかし、ここらあたりで、あることに気づきました。
よその夫婦二人連れやカップルを見ると
並んで走るか
行き違うのに迷惑だからと縦列になるときは
たいがい男性が先を行き、
女性がその後をついて走っているのだけれど
我が家はほとんど私が先を走り、寅さんが後から走ってくる。

何もここに限ったことではなく、
最寄駅からの帰り道も私の方が先に行くことが多い。

普段はそうは見えないらしいけれど
夫婦二人の時は、私がちょっとせっかちで先走るところがある。
それが自転車でも?

うん、これは寅さんが後ろから見守ってくれていると、
そう思うことにしよう。

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橋立を渡りきったところから望む阿蘇海。
自転車を止め、昼下がりの太陽と風を受けてひと休み。

ここから笠松公園までロープウェイロープウェイに乗り
いよいよ斜め一文字の、股のぞき。








by sarakosara | 2017-12-03 15:51 |

旅は道連れ

寅さんと二人旅。
二人だけの旅行は三年ぶり。

今回は寅さんのリクエストで
天の橋立から城崎温泉へ回り
最後に京都の紅葉を見るというコース。

実は出発の前々日に
寅さんにちょっとしたアクシデントがあり
そのことはまた最後にお話し出来たらと思いますが
旅の間にもハプニング続出
何かと記憶に残る旅になりました。

二泊三日の旅程、金曜日は仕事の休みをもらい
早朝6時前の電車に乗るべく最寄り駅まで歩き
さて、改札をと思った矢先

「あ、携帯忘れた!」
と寅さん。

は?携帯?まさかの携帯?
さっき出がけに充電器入れたっけって自分で言ってたのに
肝心の携帯を忘れるとは‥

新幹線の時間に少しは余裕を持って出ていたけれど
家に歩いて片道15分。
家には誰もいないから持って来てもらうわけにもいかず
往復30分の余裕はとてもない。

「いいや、持たずに行く」
寅さん、一旦そうは言ったものの
三日間、どんな急用が入るかもしれず不安顔は隠せない。

内心は、なにやっとんじゃい?と思ったものの
私も粗忽は寅さん以上
そんな時も笑って待ってくれる寅さんだから
ここは落ち着いて
「タクシーで取りに行って来たらいい
間に合わなかったら自由席で行けばいいから」
旅は道連れじゃ
笑ってこらえて、背中を押した。

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もうタイムアップ!
というタイミングで戻って来た寅さんとホームにて。
早朝の空に飛行機雲がひとすじ。
慌てない、慌てない。

まずしょっぱなからこんな出だし
まぁ、ほんとうに色々あった旅の始まりでした。




by sarakosara | 2017-11-23 16:37 |

京都で買いたかったもの

8月の今になって
冬の京都便りもどうかと思うのですが
あの時に、どうしても買いたかったものがあったので、
そのことだけ書いておこうと思います。

京都最終日はは朝から雨でした。
それを見越して前日に予定を詰めていたので
朝はゆっくり起き
散歩がてら朝昼兼用の食事をとって
そのまま残りの予定に向かうことに。

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出かけるときはさほどでもなかった雨が
だんだん強くなり、街中に着く頃はけっこう降ってきた。
しかし歩け、歩け。

スマが見つけてくれた河原町のcinq cafeというお店でランチ。
町屋をリノベーションしたという、居心地の良いカフェで
ランチも三人それぞれ違うものを頼み、ちょっとずつ交換。

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さて、ここから
私が今回行ってみたかった「裏具」という
オリジナル文具を扱うお店に向かう。

再び鴨川を渡って宮川町というところ。
雨だけど歩きで大丈夫?とスマ
靴の中に雨が染み込んできて正直少し気が滅入っていたけれど
地下鉄やバスを使うにも中途半端な場所
せっかくの京都だもの、歩くよ〜

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表通りから細い路地を入る
ひっそりとした町屋が続き
ここのどこにそんな店があるのか
うっかりしたら見落としそうな場所
小さな看板の小路をさらに奥に入った、こじんまりと小さなお店だった。


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そして買いたかったのは、これ。
吉帖という、暦仕立ての手帳。
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開くと、蛇腹折りのお経本みたいな体裁で、
一年366日(閏年の日数も含む)の誕生花、誕生色が載っている。
一年で使い切る日記帳ではなく
ここに大切な記念日や、家族、友人の誕生日など
心に留めておきたいことなどを
事あるごとに記していくもの。
これからずっと使い続けるつもり。

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この吉帖、いつも密かに読ませていただいている
言葉を交わしたこともないブロガーさんが紹介されていて
いつか京都に行ったらお店に寄ってみようと思っていたもの。
手頃な値段でもなく、手にとってしばらく迷ったけれど
一生ものと思えば、高い買い物じゃないなと思い切って買ってきました。

私の念願は叶ったので
そこから寅さん、スマの行ってみたいという
三十三間堂にまわり
スマの部屋に戻ったのはそろそろ暗くなる頃。

雨は少しもやむ気配がなく
三人とも足元がびしょ濡れ。
ゆっくりできるように新幹線は遅めをとっていたので
スマの部屋で一息ついてから
夕飯は一緒に近所の店「料理処はな」まで。

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雨粒が光るその向こうは川端通り
車のテールライトの赤が映り込む
その向こうは鴨川、そのまた向こうの町の灯りも滲んで見える。

心と手をかけた料理を楽しみながら
今までのこと、これからのこと、ゆっくり話すことができた。


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スマにとっては再びの学生生活、
私たちが思う以上にハードな日々であったようだが
残すところ、あと半年と少し。

5月の病気のことも研究室の皆心配してくれて
帰ってくるのを心待ちにしてくれていた。
スマなりに築いた場所なのだろうけれど、ありがたいことだなと思う。
夏休みもなく研究の追い込みに入っている。

子どものことは幾つになっても
たとえ大人になっても心配なものだ。
もちろん信頼し、本人に任せればと思っている。
思ってはいるけれど、
いざ助けを求められれば、放ってはおけない。

ひとつ心配し、ひとつほっとし。
そんな繰り返し。

いつしか立場は逆転していくのだろうけれど
それでも親はいくつになっても子を案じていると思う。


体調快復して、6月、7月は就活に忙しかったスマ。
ありがたいことに希望していた学校に採用が内定した。
内定の知らせをいただいた日も吉帳に記した。

来年は学生生活を卒業
新しい職場で、化学科の先生だ。
またひとつ、ほっとしている。




by sarakosara | 2017-08-03 22:42 |

夜曲 at きさらぎ

先斗町からほど近い場所
スマについていった路地裏のそこには
こんな張り紙が。
BAR「きさらぎ」
妖しさ満点。
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初めて入るのなら、ためらってしまいそうだけれど
スマは何度か来たことがあるというし
なんといっても、中島みゆきの名前と、きさらぎに惹かれる。

スマ自身中島みゆきも聴くけれど
私のかつてのブログネームきさらぎも思い出し
なんとなく寄ってみたという。

小さな雑居ビルの薄暗くて細い階段を二階に上がる
奥行きもさほどないこれまた細い通路の両側には
いくつかドアが並び
いずれ劣らぬ一種独特の雰囲気を醸し出している。

奥手の小さなドアを開けると
予想をさらに超える狭い空間で、
L字のカウンターには8席。
壁一面に来店のお客さんのスナップが貼られている。

カウンターの中には
これも想定外の若い女性がひとり。
夜の雰囲気ではなく
シャツにジーンズみたいな清楚でラフな感じ。

スマは顔見知りらしく、女性の、どなた?というような顔に
「両親を連れてきました」
と、少し照れながら答えていた。
マスターご夫妻は私や寅さん世代らしいが
旅行でお留守で、その間このお嬢さんが店を任されているという。

カウンターの奥にはスーツ姿の中年男性二人
仕事の話をしている。
L字の短い方には普段着姿の男性ひとり。
その間に三人座らせてもらった。

後から賑やかな男子二人連れが加わり
途中で常連らしいおじさんがひとりドアを開けて覗いたけれど
今いっぱいという女性の答えに
また来るわと帰っていった。

チャージ料なしで良心的なお値段。
角ハイボールを頼んで他の方のリクエスト曲にひたり、いい気分。

お母さんも何かかけてもらう?
スマの言葉に
手作りの、かなり年季の入った曲名集を開いてみたものの
実は店に入った時から、
かけてもらいたい曲はほぼ決まっていた。
臨月というLPの中の「夜曲」という歌。

1981年に出たアルバム。
私は母を亡くして間もないころ
そしてまた、恋する頃だった。

悲しい歌も、愛しい歌も、みんなあなたのことを歌っているのよ。

あの頃は中島みゆきよりユーミンの方が好きだったし
むしろ洋楽のLPを月に二枚くらいのペースで買っていたし。
でもこんなふうに、胸が疼くような懐かしさを感じるのは
中島みゆきの歌なのかもしれない。

彼女の歌は幸せな時よりも
悲しいとき、つらい時
何かを乗り越えたい時に心に添うような気がする。

それが今も聴き続けられている所以なのか
この日も後から20代と思われる青年が一人で入ってきた。
母親がよく聴いていたんですと
話し始めてみたらスマと同じ歳で話がはずむ。

色々な世代の見知らぬ人が
中島みゆきを聴きながら時を過ごす。
タカセ会館二階
不思議な空間だった。

夜曲を貼りたかったけれど
オリジナルはなかなかないので
素敵なカバーがあった曲「ホームにて」





帰りがけ寅さんとスマと三人の写真も撮ってくれた。
すっかりいい気持ちになって店を後にし
冬の京都の夜を歩いた。
あの時の写真
今頃高瀬川の近くのBERきさらぎの一枚に加わっているのだろうか。















by sarakosara | 2017-04-08 17:10 |

花見小路から

祇園で夕食を食べたのは、花見小路にある「十二段屋」というお店。
ここは、しゃぶしゃぶ発祥の店だという。
ところが、それを知ったのは後のこと。
スマの研究室の助手さんが、ご両親が来るのならそこが良いんじゃない?と
勧めてくださったという。

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あたたかで、落ち着いた雰囲気で居心地も良い。
さて、それではまずはビールとつまみをとお品書きを見ると
おつまみ系が少ない。
ん?と思いながら、小鉢を二つほどと、ビール
そして、生湯葉豆乳鍋を一人前頼むと
「あのぉ、おひとり様1000円以上の注文をいただきたいのですが」と言われる。

はぁ?どういうこと?と思いつつ
気を取り直して、
「後からまだ注文するけれど、それじゃだめかしら?」というと
はぁ。それなら。
と、注文を受けてくれた。

我々もなんの下調べもせずに向かったのがそもそもの間違いだったのだが
どうやら、こちらは我々が思っていたような場所じゃないらしいと
ここにきて気がつく。

この夜は寅さんも一緒、
寅さんには、久しぶりの京都観光なので
夜はゆっくり「おばんざい」やお造りなどつまみながら呑んでほしかった。
けれど、こちらのお店は
有名なしゃぶしゃぶや大海老天丼などの御膳
あるいはすき焼きなどを豪勢にいただくところらしい。

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こちらのコンセプトとはちと違う。

寅さんと二人で顔を見合わせていると
スマも察して、済まなそうな顔
「ごめんね、こういう店だと思っていなかったんだ」と何度も謝る。
いやいや、研究室の助手さんも、こんな呑兵衛な家族と知らず
有名なしゃぶしゃぶなど良い雰囲気で食べるのに絶好と思ったのだろうし
私たちも何も調べもせずきてしまったのだもの。

畳敷きの落ち着いた座敷、
ピカピカに磨かれた銅のやかんが各テーブルに置かれ
雰囲気も味も申し分ない。
ただ我が家のこの日のコンセプトに合わなかっただけ、それだけのことなのだ。

結局どれも、そこそこ良いお値段なので
これ以上腰を据えてもと
寅さんとスマは大海老天丼を食べ、店を出る。

スマは謝るし、寅さんは気にするなとなだめるし
私は寅さんにゆっくり呑ませてあげられなかったことがひっかっかり
みんなどうにも中途半端な気分になってしまった。

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それから先斗町まで歩き
小さな店に入ったけれど
寅さんとスマはそこそこお腹が満たされていて
色々注文することもできなかった。
それでも心のこもったおもてなしの接客で
美味しいお造りなど頼んでちびちび呑むうちに
三人とも和んできた。

と、スマが
本当は今夜連れて行きたいところがあったんだけど
こんな展開になちゃったから
もうこれ以上移動したくないよね、という。
なんだろうと思いながら話を聞くと
「お母さん、今も如月さんのブログ書いてるの?」と
唐突に訊いてきた。
なになに?と思いながら
「ううん、今はそっちは更新していないよ」と答えると
「そっかぁ、実はね、それとは直接関係ないのだけど」

さて、どこへ連れて行きたいというのだろう。




by sarakosara | 2017-03-30 22:46 |

祇園さん

伏見稲荷を出る頃はすっかり夜。
寅さんも一緒の今夜は美味しいものでもと祇園に向かうことに。

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伏見稲荷の駅、和服姿の女の子が何やら楽しそう。
この日も前日もあちこちで着物姿の若い女性を見かけました。
可愛らしいなぁと思いながらすれ違うと
聞こえてくるのは日本語じゃない。
海外からのお嬢さんに流行ってるのね。

真冬にショールもかけず寒そうにしている人も見かけたけれど
このお嬢さんたちは日本の方に見えた。
モダンな色柄で、可愛らしいなぁ。

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祇園到着。
まずは、八坂神社へ。
ここにも和服姿の女性がちらほら。
着こなしが板についていて、借着じゃないのは一目瞭然です。
場所柄、芸妓さんや舞妓さんもこちらにお参りするのでしょう。

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親しみを込めて「祇園さん」とも呼ばれているという八坂神社。
境内にもお店の出した提灯がたくさん並んで
地元に愛され親しまれているのがわかります。

空には朧月が浮かんで穏やかな夜。
八坂神社から見晴らす四条通り。

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スマが京都の母と慕う
研究室の助手さんお薦めの店があるというので
そこへ向かうことにしました。


by sarakosara | 2017-03-19 17:43 |

平等院から向かったのは、伏見稲荷。

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着いたのは4時頃になってしまったけれど
今年初めての午の日ということで、大勢の人で賑わっていた。
いわゆる千本鳥居というびっしりと隙間なく鳥居が並ぶ場所は
混み合ってぞろぞろ歩き状態で
やっとカメラを出したのは千本鳥居を抜けてからのこと。

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千本鳥居と言われている場所は山の麓に当たる場所にあり
そのあとも寄進された鳥居は、稲荷山の頂上の近くまで一万本近く続いていることを
実は知らなかった。

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行けども行けども続く鳥居に正直驚く。
こんなにあったとは、さすが日本三大稲荷の一つだけのことこはある。
登り進むうちに、少しずつ人の姿が減り
行き交う人もまばらになってきた。
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やがて登りもだんだん傾斜がきつくなり
あたりもしだに宵闇が迫ってくる頃。

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霊剣あらたかな場所であればあるほど
やはり宵闇はその神秘の力が増すようで
逢魔が時という言葉も思い出す。

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ときおりすれ違う人も下りの人が多くなると
少々心細くなってくる。
地図を見ると、もう少し先に
開けた見晴らしの良い四つ辻という場所があることがわかったので
そこまで登って引き返すことにした。

やがて、京都の町を一望できる場所が開け
チラチラと灯りのともり出した街の景色に
ここまできてよかったね
今度はもっと早めにきて、山の上まで行こうと寅さんと話す。

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さて、帰り道。
ここからが「帰りは怖い」の始まりだった。

というのも、すっかり薄暗くなった足元がよく見えない。
ランダムな高さに一段一段続く石段の高低差と位置がよくわからないのだ。
一段踏み外して、とっさに体制を保ったけれど、危うく転びそうに。

まだまだ続く下り階段、明かりがついているところは大丈夫なのだけれど
薄暗い中の段差が見えない。
寅さんは大丈夫かしら?と心配して振り返るが、
あちらは大丈夫そう。
私だけか。
お母さん危ないよ、とスマが手を貸してくれたので
暗がりなのを幸い
しっかりスマの腕にすがって下るという情けないことになってしまった。

だいぶ下ったところに
このタイミングで「腰神不動明王」ののぼり。
足腰守護と書かれている。

いやいや、足腰は大丈夫なの。
目が「駄目」なのよ。

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とはいえ、寅さんもスマも笑っているので
夫婦の健脚を願ってお灯明をあげてきた。

思い返せば、ここ数年
駅の階段も下りが怖い時がある。
ことに、黄色い線があると途端に見えづらさが増す。
極端なガチャ目なので
若い頃から片方の目だけで見ることに慣れてきた。
それが年齢とともに、下りの段差が見えづらいことと関係しているのかも。

気持ちだけは若いつもりだけれど、
これからも折り合いをつけていかなくちゃならないことは
少しずつ増えていくのだろうな。
とりあえず、夜道の段差には気をつけなくちゃ。

だいぶ下り、人の姿も増えてホッとしたところに荒木神社という社があり
口入稲荷大神という縁結びのご利益がある神様がおられるとのこと
男女の縁だけではなく、人や物とのご縁にも良いとか
就活が始まるスマにも、いいご縁がありますようにとお願いしてきた。

そこでつい可愛くて引いた狐みくじ。
開くと末吉の文字。
末吉かぁと少しがっかりだったけれど
いや、欲張らず、末吉くらいがちょうどいいのかも。
ねぇ狐さん。



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by sarakosara | 2017-03-10 18:27 |

平等院

平等院。
といえば、誰しも思い出すのが10円玉。
中学生の頃、奈良京都の修学旅行の時にここへ来たのか記憶になくて、
もしかしたら毎日の買い物で慣れ親しんできた姿に、初めましてだったかもしれない。

つい数年前、屋根の葺き替え、柱の塗り直しなど
お色直しをしていたいうだけあり、
朱塗りの柱も鮮やかに水面にその姿を映していた。
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平等院は、関白藤原頼道によって、
父道長の別荘を寺院に改め創建されたもの。

庭園も鳳凰堂も浄土の様子を再現しているもので
平安時代の浄土教美術の頂点が集約されているという。


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鳳凰堂の裏側から見上げた、鬼瓦
屋根の先端の鳳凰が西日にきらりと光っていた。
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宝物館に展示されていた、雲中菩薩供養像26体
様々な楽器を手に雲に乗って浮遊する姿が
優美でとても美しい。

極楽浄土とは、どんなところなのか。
誰も知らぬその世界
しかし誰もが見てみたいと憧れるその様子を
現世に表現してみようと
そんな思いがここに込められているのだろう。

鳳凰堂のぐるりを歩きながら
水面を渡る反橋を見て
私も想像をめぐらしてみた。

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by sarakosara | 2017-02-27 20:15 |

遠きにありて思ふもの
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