青い鳥

もうひと月以上前のこと
私の友達からミコへと結婚のお祝いが届いた。
荷物は私宛だったので
なんだろうと包みを開けてしまったけれど
ミコちゃんに渡してほしいとのこと。
可愛いマグカップとお皿のセットだったので
ミコに渡す前に写真を撮った。
青い鳥と四つ葉のクローバーが、幸せをいっぱい届けてくれそうだ。

f0231393_14015573.jpg


昔の話。
父が運転免許を取ったのは40代になってからのこと。
そして私が小学生の頃、晴れて我が家にやってきたのは
ダットサン・ブルーバードの中古車だった。

ツートンカラーに丸いライト。
今画像を見れば、おしゃれで、渋いなぁと思うけれど
当時小学生だった私には、どことなく丸いフォルムが
今ひとつ気に入らなかった。
いや、ピカピカの新車じゃなかったことが
気に入らなかったのかもしれない。

免許を取るのこそ遅かったけれど
父は運転好きを発揮して
私や母を乗せてあちこちへ出かけた。

2台目も、歴代3代目のブルーバード。
またしても中古車だったけれど
今度は少し角ばったフォルムで色もメタリックなブルーグレーだったと思う。
休みの日は私を乗せて川遊びや山遊び。

小学生の頃の夏休みには
母の会社の保養所へ親子三人、父の車で出かけるのが恒例になり
普段家を留守にして働く母も一緒に
のんびり出かける旅が楽しみでしかたなかった。

高校を出てからも、私の専門学校があった御茶ノ水と
父や母の職場が近かったので
母も早く帰れそうな時は
三人で待ち合わせ、車で帰ることもあった。


f0231393_14084580.jpg


思えば車の中は楽しい時間で満ちていた。
ふだん母は留守がちで、父と祖母は諍いが絶えず
その間に入る私は仲立ちに心を砕き
家はいつでも楽しい場所というわけではなかった。

それが車で出かける時は
ひととき穏やかな時間が約束されている。

坂道で調子の上がらない中古車に
「青よ頑張れ!」と声をかける父。
助手席は母の指定席。
私は後ろのシートから父や母に話しかける。
憂いも配慮も要らない
まさにその頃の私の幸せな時間は
青い鳥、ブルーバードに乗っている時だったのかもしれない。


ゴールデンウィークはカレンダー通りなので
谷間があるけれど
気持ちはゆったり、やはりお休みは嬉しい。
ミコもすっかり体調快復して
連休は二人で温泉に行ってくるらしい。
昨日も今日も気持ちいい風が吹いている。












# by sarakosara | 2018-04-30 14:30 | 思い出小箱

お弁当が美味しい

仕事に通う道のケヤキ並木、
この季節、新緑の頃が一番好き。
f0231393_16041442.jpg

そんな通勤カバンの中には毎日お弁当が入っている。
コンビニ調達の日もあるけれど
自前のお弁当が量も味も一番好き。
そりゃ自分の好きなものだけ詰めていくのだものね。

焼き魚もレンコンのきんぴらも前夜の残り物。

f0231393_15092924.jpg

寅さんと二人の生活になって
夕食のおかずの残りが出るようになった。
基本その残りプラスアルファで出来るから
頑張る必要もないし、幼稚園児や女子高生のように
可愛さや色合いも必要としない。
だから苦もなく続くのだろうが
スマが帰ってきてから残り物が出にくくなりちょっと難儀している。
再来週のスマの引越しまでのことだけれど。

新生姜が大好きで、よくご飯のはじに乗せる。
薄紅色も可愛いし、まったりしたおかずばかりの時も
ピリッと口の中が引き締まる。

f0231393_15113774.jpg

このお弁当箱、ホーローの容器のように見えるけれどプラスチック製、
二段弁当箱より融通がきくから一段のこれが気に入っている。
おかずの少ない日はご飯のスペースを大きくしたりできるから。

ミニトマトとベーコンと玉ねぎのみじん切り、
コンソメ少々でご飯と一緒に炒めるとピラフ風で美味しい。
ケチャップはいっさい無しでも、こんな色合いになる。
これがご飯のスペース多目バージョン。

f0231393_15152500.jpg

ゆで卵も困った時のスペース埋めに活躍。
職場の友達にいつも上手に茹でるねと褒められる茹で加減は
水から入れて、沸騰したらそのまま三分、
そして火を止め、そのままお湯の中で三分。
それで、固からず、ゆる過ぎずのゆで卵になる。

f0231393_15305429.jpg

昔のお弁当箱は密閉が悪くて
よくおかずの汁がナフキンに沁みてしまって、やれやれ、になったり
幅広でサブバッグに入れても傾いてしまい
ご飯がギュウッと寄ってしまったりしたのものだ。
冬場はストーブのそばや、スチームの上で温めたいから
温めても大丈夫なおかずか母に確認したり。
お昼が近づくと、色々なおかずの匂いがしたのも懐かしい。


f0231393_17555847.jpg

今でこそ自分で作るお弁当が美味しいなんて言っているけれど
自分で作るものを美味しいと思うようになったのは
いつ頃からだろう。
結婚して間もない頃や
寅さんの両親と同居して夕食を作り始めた頃は
味付けや献立、食の好みなどもよくわからず
自分の腕前にも自信がなくて試行錯誤だった。

やっぱり料理は美味しいねの言葉が
いちばん嬉しいし、励みになるのだと思う。













# by sarakosara | 2018-04-28 17:51 | さら子の皿

醍醐寺の桜

今回の京都行きは
スマの卒業式はあくまでもきかっけで
寅さんがせっかくだから桜を見に行きたいなと言ったことにあった。

二年前の引越しの時は
近所の疎水の桜は満開だったけれど
観光などする暇もなく
引越しを済ませたら、車でとって返したから。

ところが今回、ソメイヨシノにはほんの数日早く
どこも二、三ぶ咲き。
よくて五部咲きという感じ。

惜しかったねぇと見頃の桜を調べると
しだれ桜が一足早いことがわかり醍醐寺に向かった。

醍醐寺といえば、有名なしだれ桜がいくつかあるが
その中ではあまり注目されていない
この金堂横の桜。
圧巻の存在感なのに、煙るように静かに佇む姿が
一番心に残る桜だった。

f0231393_14583965.jpg

醍醐寺といえば
秀吉の醍醐の花見で有名。
こちら霊宝館から三宝院の方を眺めたところは
まさに春爛漫といった様子で
手前の桜も満開を迎えれば
それは見事なのだろう。

f0231393_15192966.jpg

春の桜は毎年寅さんと見にいくのが恒例となっている。
桜の季節が近づくと、
今年はどこにいく?と、そのいく先を考えるのも楽しみなのだけれど
今年は京都でと早々に決まっていた。

子どもたちも一緒の家族旅行を卒業してからは
友達との旅行やライブ旅行など
自分の予定のことを優先することが多かったけれど
ここ最近、寅さんが行って見たいなというところは
なるべく先延ばししないで一緒に行こうと思うようになった。
特に遠出は年を重ねるとだんだん億劫になるし
体力が追いつかなくなることもあるだろう。.
人生には限りがあるということも思うようになった。

これから父さんの車で
ゆっくり日本中旅してみたいと言っていた母は
そんな夢を叶えることなく父をおいていってしまった。

f0231393_15480871.jpg

いつも変わらぬやさしさで見守ってくれる寅さん。
なのにわがままな私は、たぶんその半分もやさしくない。
でも、どんなに大切な存在かはわかっている。
寅さんの願いはできるだけ叶えたいと
今、思っている。





# by sarakosara | 2018-04-16 21:00 |

遠きにありて思ふもの
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30